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平成20年 6月定例会(第5日 6月12日)

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  1. 鈴鹿市議会 2008-06-12
    平成20年 6月定例会(第5日 6月12日)


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    平成20年 6月定例会(第5日 6月12日)            鈴鹿市議会定例会会議録(第5日)  平成20年6月12日鈴鹿市議会議場において鈴鹿市議会定例会を開く。   1出席議員      1 番   杉 本 信 之      2 番   板 倉   操      3 番   石 田 秀 三      4 番   森 川 ヤスエ      5 番   森   しず子      6 番   伊 藤 寿 一      7 番   池 上 茂 樹      8 番   薮 田 啓 介      9 番   彦 坂 公 之     10 番   小 島 巧 也     11 番   中 村   浩     12 番   市 川 哲 夫     13 番   水 谷   進     14 番   大 杉 吉 包     15 番   今 井 俊 郎     16 番   鈴 木 義 夫     17 番   伊 藤 健 司     18 番   森   喜代造     19 番   矢 野 仁 志     20 番   青 木 啓 文     21 番   森   義 明     22 番   市 川 義 髙     23 番   大 西 克 美     24 番   佐久間 浩 治     25 番   大 谷   徹     26 番   原 田 勝 二     27 番   後 藤 光 雄     28 番   南 条 雄 士     29 番   中 西 大 輔     30 番   森 田 治 已     31 番   野 間 芳 実     32 番   竹 口 眞 睦
    1欠席議員     な  し 1説明のため出席した者(午前)     市長              川 岸 光 男     副市長             松 原 俊 夫     副市長             角 南 勇 二     水道事業管理者         倉 田 勝 良     教育長             水 井 健 次     消防長             児 玉   忠     会計管理者           渥 美 眞 人     企画財務部長          長谷川 正 人     総務部長            舘   哲 次     生活安全部長          島 村   悟     文化振興部長          佐 藤 邦 孝     環境部長            高 井 秀 基     保健福祉部長          松 村   亮     産業振興部長          今 井 正 昭     土木部長            大 井 明 人     都市整備部長          古 川   登     保健福祉部次長         村 山 邦 彦     産業振興部次長         鈴 木 良 一     都市整備部次長         草 川 喜 雄     教育次長            伊 藤 徳 人     総務部参事           宮 﨑 友 臣     文化振興部参事         坂 尾 富 司     土木部参事           宮 﨑 一 美     土木部参事           伊 藤 辰 雄     総務部参事           伊 藤 宗 宏 1説明のため出席した者(午後)     市長              川 岸 光 男     副市長             松 原 俊 夫     副市長             角 南 勇 二     水道事業管理者         倉 田 勝 良     教育長             水 井 健 次     消防長             児 玉   忠     会計管理者           渥 美 眞 人     企画財務部長          長谷川 正 人     総務部長            舘   哲 次     生活安全部長          島 村   悟     文化振興部長          佐 藤 邦 孝     環境部長            高 井 秀 基     保健福祉部長          松 村   亮     産業振興部長          今 井 正 昭     土木部長            大 井 明 人     都市整備部長          古 川   登     保健福祉部次長         村 山 邦 彦     産業振興部次長         鈴 木 良 一     都市整備部次長         草 川 喜 雄     教育次長            伊 藤 徳 人     総務部参事           加 藤 正 晴     保健福祉部参事         服 部   正     土木部参事           宮 﨑 一 美     土木部参事           伊 藤 辰 雄     総務部参事           伊 藤 宗 宏 1職務のため出席した事務局職員     事務局長  宮 﨑   守       議事課長  藤 田 辰 也     書  記  赤 塚 久美子       書  記  板 橋 隆 行     書  記  腰 山 新 介          ―――――――――――――――――――――――― 1会議の事件  日程第 1          一般質問          ――――――――――――――――――――――――             午 前 10 時 00 分 開 議 ○議長(竹口眞睦君) 皆さん,おはようございます。  きょうは,本会議5日目でございます。  よろしくお願いいたします。  ただいまの出席議員は31名で定足数に達しておりますので,議会は成立いたしました。  これより本日の会議を開きます。  本日の議事日程及び出席説明員の職・氏名は,お手元に配付いたしましたとおりでございますので,御了承願います。          ―――――――――――――――――――――――― ○議長(竹口眞睦君) これより,日程に従い議事に入ります。  11日に引き続き一般質問を行います。  市川哲夫議員から,通告順序に従い,順次質問を許します。  市川哲夫議員。               〔12番 市川哲夫君登壇〕 ○12番(市川哲夫君) 皆さん,おはようございます。  12番,市政研究会の市川哲夫でございます。  きょうは,もう一般質問だけで4日目になります。非常にお疲れのことと思いますけども,しばらく御清聴お願いします。  それでは,通告によりまして,鈴鹿の海の安全についてと語り部ガイドについての2点を質問したいと思います。  まず,一つ目の鈴鹿の海の安全について,お尋ねしたいと思います。  ことし2月,千葉県沖の海上でイージス艦と漁船の衝突事故は,皆さんも生々しく記憶に残っていると思いますが,あの事故は,単なる民間の小型漁船と海上自衛隊イージス艦との問題だけではなく,多くの問題を投げかけられていると思います。  一昨日も尖閣諸島沖で日本の巡視船と台湾の漁船が接触事故,幸いにも台湾の漁船の16名は,巡視船に救助されております。このあたりの水域は,領土問題で前々から中国とのトラブルを起こしておりますし,日本の領土には排他的経済水域と言われる,いわゆる海の国境線のようなものがありまして,この水域で,少しでも相手国側の水域で漁を操業しておりまして見つかりますと直ちに拿捕されたり,あるいは指示に従わないと襲撃されたりすることがあります。  たしか最近のことだったと思いますが,北海道の国後の辺で,操業中にロシアの巡視船に銃で撃たれ,命を落としたという事件もありました。  日本は,非常に海に囲まれておりまして,日本の領土は3万3,889キロという,非常に長い海岸線を持つ島国であります。その沿岸では,多くの漁船が漁をしております。ちなみに,この18年度では,海難事故は2,544隻というふうに聞いております。また,操業中に漁船を装った北朝鮮の工作船に漁師が拉致されるという恐ろしい出来事も起きております。  このように,海では国家間での解決を要するものから,身近な水の事故まで,海で働く人たちは,いずれにしろ非常に多くの危険,リスクを背負いながら職についております。  ここで,ちょっと話を鈴鹿の海,伊勢湾に絞り込んで考えてみたいと思います。  見通しのよい日には,この庁舎から伊勢湾を見ますと,非常に多くの船,大型船がとても多く,非常に伊勢湾が所狭しというような光景を目にすることがあります。車のように船は方向転換が急にできるわけではなく,正直言って,この伊勢湾の交通安全,大丈夫なのかなと,そんな思いが,あの千葉沖の海難事故とが,伊勢湾を航行する大型船を見て脳をよぎりました。  名古屋港,四日市港には,1日に何千隻もの船舶が入港すると聞いております。陸のように道路があり,標識があり,決まったところを走るのではなく,漁船のような小型船から巨大タンカー,あるいはヨット,プレジャーボートなど,縦横無尽に行き交う伊勢湾は決して安全とは思えません。いや,相当危険な状況であると思います。  また,来月の7月4日には海開きがございます。海水浴シーズンに入りますが,波打ち際では,海水浴客以外にレジャー用の水上バイク,ウインドサーフィンジェットスキー等による事故が心配されます。  鈴鹿の海岸線は約15キロほどでありますが,海水浴場は白子と千代崎の2カ所あります。また,白子と千代崎には漁港もあり,浅瀬のところでは,ノリ養殖,あるいは貝とりなど,年間を通じて,漁師さんは非常にリスクの高い海に昼夜働き,私たちの食卓に魚介類を提供してくれております。「安全なくして生産なし」という言葉がありますが,海においても,もっともっと安全に配慮されていかなければいけないというふうに思います。  以上をかんがみまして,鈴鹿の海の危機管理について,どのように市は対応しているのか,また,伊勢湾を航行する,すべての船舶の安全に対する規制がどのようになされているのか,現状を踏まえて御答弁いただきたいというふうに思います。  所轄が直接本市でない部分もあり,答弁しづらい面があろうかと思いますが,ひとつよろしくお願い申し上げます。 ○議長(竹口眞睦君) 市長。                〔市長 川岸光男君登壇〕 ○市長(川岸光男君) おはようございます。  それでは,市川哲夫議員からの御質問に,御答弁申し上げます。  鈴鹿の海の安全についてでございますが,本市は,春のコウナゴに始まり,アサリ,カタクチイワシ,アナゴ,ノリ養殖など,伊勢湾でも有数の漁業生産が行われており,約500隻の漁船の登録がございます。  また,伊勢湾は,日本のものづくり産業の集積地である東海地区からの輸出を担う名古屋港,四日市港を抱えており,日本でも有数の大型船舶の通行量の多い海域でもあります。  伊勢湾の船舶航行の安全管理につきましては,名古屋市に事務所を置く第4管区海上保安本部が管轄をし,海難事故等の防止に努めていただいているところでございますが,本市といたしましても,鈴鹿市漁業協同組合と連携して,漁業者の安全確保に努めるとともに,これからのシーズンを迎えます海水浴客など,海に親しむ方々の安全対策についても,関係機関と連携をして,事故防止を呼びかけてまいりたいと考えておりますので,御理解を賜りますようにお願いをいたします。  なお,詳細につきましては,担当部長より答弁をいたさせます。
    ○議長(竹口眞睦君) 産業振興部長。              〔産業振興部長 今井正昭君登壇〕 ○産業振興部長(今井正昭君) おはようございます。  それでは,私からは,鈴鹿の海の安全につきまして,御答弁を申し上げます。  まず,1点目の海岸の危機管理についてでございますが,海岸を航行する船舶は,主に漁船,モーターボート,ヨット,水上バイク,いわゆるジェットスキーなどがございます。これらの船舶には,船舶職員及び小型船舶操縦者法に基づきまして,1級及び2級の小型船舶操縦免許,水上バイクには,それ専用の特殊小型船舶操縦士免許が必要となっておりますことから,免許取得の行程の中で,運航に必要な各種法令知識を習得をしております。  また,海上保安部としても,第4管区内の海洋性レクリエーションの活発な地域におきまして,海上安全講習会を開催しており,現場指導も行って,海上レジャーを安全に楽しむため,ルール,マナーの向上を図っております。  しかしながら,安全意識の低い一部の方が操縦しますモーターボートや水上バイクにつきましては,市民から御指摘をいただくこともございます。これらは漁船の操業場所には余り近づかないようですので,危険を感じることはないとお聞きをいたしておりますが,議員からお話をいただきましたように,特に海水浴シーズンの浜辺のお客さんたちにとりましては,危険を感じる例があるようでございます。  海水浴場の安全管理の現状について御説明申し上げますと,本市では,毎年,海水浴場を開設いたします1カ月前に海水浴場事故防止会議を開催いたしまして,鈴鹿警察署を初め,四日市海上保安部,消防本部,鈴鹿市漁業協同組合,行政関係部署,地元自治会などの皆さんに御参画をいただき,事故対策,救護対策,広報関係,交通規制,防犯対策などにつきまして,協議と調整を行っております。今年度も,先日6月6日に開催をさせていただいたところでございます。  海水浴場は,鈴鹿市漁業協同組合の御協力のもと,安全施設としてぼんてんを設置して,その区域を示しておりますし,開設期間中は,四日市海上保安部の御協力により遊泳区域内に航行する漁船,水上バイク,ウィンドサーフィン等による事故防止のため,定期的に警備用船艇を派遣していただいております。  また,本市が加盟しております中部小型船安全協会では,海上安全パトロールの実施や事故防止啓発パンフレット等の配布など,海難事故の防止と航行の安全確保に努めていただいておりますし,海上保安部署との連携により,現場指導等も行っていただいております。  また,三重県モーターボート及びヨット事故防止条例では,遊泳中の海水浴者から200メートル以内の区域に入って操縦してはならないという旨が規定されております。  今後も,関係機関と連携をしながら,広報活動等を通じまして,海の事故防止と安全を呼びかけてまいりたいと考えております。  続きまして,2点目の伊勢湾の船舶の安全運航について,御答弁を申し上げます。  伊勢湾は,日本の中央に位置し,海岸線延長660キロメートル,水域面積2,324平方キロメートルの規模を持つ日本最大の内湾で,中には,名古屋港,四日市港の特定港がございます。  名古屋港の平成19年度の20トン以上の船舶入港数は約3万隻で,全国88カ所の特定港の中で第5位を占め,四日市港は約1万5,000隻で,第19位を占めております。  また,このうち規模の大きな外国船舶の入港数では,名古屋港が全国で第2位,四日市港が第17位となり,伊勢湾内では,このように非常に多くの大型船舶が航行する海域となっております。  さらに,漁船が操業する朝方には,名古屋港等で荷の積みおろしを行う時間の関係で,大型船の入港が集中し,これに加えて,20トン未満の船,漁船,プレジャーボートなども行き来しており,非常に危険な状態であると漁業関係者からもお聞きをいたしております。  これらの船舶が安全・安心して航行できるように,国土交通省の外局であります海上保安庁が海の交通安全管理部門を所管しており,海況情報の提供,航行管制業務等を行っております。  伊良湖水道航路を通過して伊勢湾に入りますと,伊勢湾内には船舶の航路を示す浮標があり,船舶は,それらの右側を通行するルールとなっております。その先,浮標に沿って目的港まで航行するわけでございますが,その航行中に漁船等との海難事故もないわけではございません。  四日市海上保安部にお尋ねをしましたところ,2隻の漁船が一つの網を引いて漁をします,バッチ網漁の網を大型船がひっかける事故が多いとのことでした。船から網の先端までは相当の長さがあるため,大型船は,その網に気づかず,網の上を走行してしまい,それにひっかかり,網を切ったり,漁船を転覆させたりする事故があったそうでございます。  こういったことが起こらないように,海上保安部では,伊勢湾を航行する船舶に対し,漁船の海難事故の事例を示し,その対策として,厳重な見張り,十分な離隔の確保,早期避行を指導するとともに,漁業者に対しましても,厳重な見張り,早期の注意喚起,ライフジャケットの着用の注意喚起をしております。  さらに,漁業者がノリ養殖など海域に漁具を設置している場合には,漁具設置場所情報を出して,チラシや電子媒体を使って船舶航行者に対しまして,広く啓蒙をしております。  本市も水産業が盛んであり,鈴鹿の登録漁船数は500隻を数えます。先ほど申し上げましたバッチ網漁は,本市が県下有数の漁獲量を誇るコウナゴ漁の際に用いる漁法でございます。どうしても漁に一生懸命になると周囲を見落とす可能性がありますので,鈴鹿市漁業協同組合では,安全航行に努め,事故防止の自衛意識を持っていただくよう,組合員への周知徹底を図っていただいているところでございます。  さらに,伊勢湾内では,漁業者の安全確保のため,バッチ網,船引漁につきましては,夜が明け,周囲が明るくなって視界が確保できる状態になってから漁を開始するよう,自主的な取り決めがなされております。  本市といたしましても,鈴鹿の漁業の安全操業を願い,海難事故の起こらないように,鈴鹿市漁業協同組合の行う安全啓蒙活動などを支援し,協力し,海上保安庁等関係機関のお力もかりながら,海の安全確保と事故防止に努めてまいりたいと考えておりますので御理解を賜りますよう,お願いを申し上げます。 ○議長(竹口眞睦君) 市川哲夫議員。               〔12番 市川哲夫君登壇〕 ○12番(市川哲夫君) ありがとうございました。  かなり詳しく調査していただいたと思います。  先ほど答弁の中にありましたように,事故対策という表現がございましたけども,この辺について,もう少し詳しくどんなことをやるのか,お願いします。 ○議長(竹口眞睦君) 産業振興部次長。 ○産業振興部次長(鈴木良一君) それでは,市川哲夫議員の再度のお尋ねに,御答弁を申し上げます。  海水浴場におけます事故防止対策についてでございますが,先ほど部長から御答弁申し上げました,海水浴場の範囲の明示,あるいは四日市海上保安部によります警備,指導等のほか,千代崎・鼓ヶ浦両観光協会によりまして雇用をしていただきました監視員が,危険行為や区域外での遊泳,さらにはウィンドサーフィンジェットスキーの危険行為に対しまして,観光案内所のマイク等によりまして,注意喚起を行っております。  また,砂浜での貝殻や,空き缶などによりますけがを防止をするために,海水浴場開設期間前及び海水浴場開設期間中にも,ビーチクリーナーによります清掃の方を実施をいたしております。また,各海水浴場におきましては,年に数回,ボランティアによる方々にも清掃の方も行っていただいております。  以上でございます。 ○議長(竹口眞睦君) 市川哲夫議員。               〔12番 市川哲夫君登壇〕 ○12番(市川哲夫君) ただいま答弁していただいたことを十分にやっていただきたいなというふうに思います。  それから,もう一つは,この救護対策というのもありますけども,この辺,やっぱりどんな形でやられるのか,この辺についても,ちょっと詳しくお願いします。 ○議長(竹口眞睦君) 産業振興部次長。 ○産業振興部次長(鈴木良一君) それでは,救護体制につきまして,御答弁を申し上げたいと存じます。  救護体制につきましては,鈴鹿市観光協会の方から千代崎・鼓ヶ浦両観光協会の方へ看護師を派遣をいたしまして,けがの手当て等に当たっていただいております。  ただ,常備薬とか生薬等につきましては配備をしておりますものの,初期手当てや応急処置にどうしても限られます。そういったことから,重症の場合には,速やかに救急車の派遣を要請をいたしまして,少しでも早く救急車が患者のもとにたどり着いていただけますように,現場までの誘導などを行っております。  また,AEDにつきましても,両観光案内所の方に設置をいたしまして,消防本部の方で講習を受けていただいた看護師さんが緊急時に対応することと,このようにいたしております。  以上でございます。 ○議長(竹口眞睦君) 市川哲夫議員。               〔12番 市川哲夫君登壇〕 ○12番(市川哲夫君) ありがとうございます。  本当に私も海でおぼれた,水を飲まなくて窒息死した,目の当たりにしたことあるんですけれども,AED等があったらなというふうに思います。本当にきっちりしたAEDの扱い方も事前にやっていただきたいなというふうに思います。  それからもう一つ,船が転覆したりしたときの事故の件ですけども,これは,本当にまだイージス艦との接触の事故後,いろんな形で全国から,インターネットなんかでブログ見ますと,非常に多くの意見が出ております。非常に加害者側,被害者の言い分もいろいろございますけども,少なくとも鈴鹿市における,その辺の事故に対しての対応を,この辺はちょっとどのように思っているのかお教えいただきたいというふうに思います。 ○議長(竹口眞睦君) 産業振興部次長。 ○産業振興部次長(鈴木良一君) それでは,再度のお尋ねに,御答弁を申し上げたいというふうに思います。  海難事故の対応につきましては,私どもの管轄をどうしても離れておりますので,詳細につきましては,わかりかねるところでございますが,四日市海上保安部等にお聞きをさせていただきました内容で御答弁を申し上げたいと,このように存じます。  漁船などの海難事故が発生した場合には,最寄りの海上保安部に,ここでいけば四日市だと思うんですが,緊急電話118番での通報が入りますと,巡視船などで事故現場の方に急行いたしまして,救難活動や現場検証等を行います。その後の補償等の対応につきましては,各船舶等の所有者が加入をしております保険会社が対応することになっているようでございます。  また,海上保安部が現場に当然到着するまでに時間がかかる場合,あるいは緊急に乗員の操作,救助活動が必要な場合につきましては,三重県漁業連絡協議会に所属をいたします三重県水難救済会の方へ連絡をいたしまして,協力を願う場合もあるとのことでございます。鈴鹿沖で起こった場合には,当然,鈴鹿市漁業協同組合にも連絡が入りまして,漁船が現場に駆けつけまして,救助や操作の手助けを行うと,そういったことになるとのことでございました。  以上でございます。 ○議長(竹口眞睦君) 市川哲夫議員。               〔12番 市川哲夫君登壇〕 ○12番(市川哲夫君) ありがとうございました。  非常に冒頭にも,この海難事故が多いということでございますが,やっぱり最終的には命を,やっぱり最終的には守るというのが先決でございますので,先ほどもライフジャケットの着用等につきまして,これはイージス艦事故以来,全国の漁業組合等もいろいろ通達出しておりまして,その着用の義務づけもしております。こういうことを十分に徹底していただいて,漁師さんたちの安全を守るということに,こういう面につきましては,市も本当に,日ごろ十分その辺は注視していただきたいというふうに,今,私から強く,これは提言的にさせていただきたいというふうに思います。  それでは,2点目の語り部ガイドについて,お伺いしたいと思います。  鈴鹿市は,昨年,A4サイズで約70ページに及ぶ鈴鹿市観光振興基本計画というのを出しております。                  〔資料を提示〕  こんな冊子,これは皆さんも本当にごらんになったかと思いますが,非常に立派な計画ができ上がっております。  これは,平成18年1月に,観光立国推進基本法の施行に伴って,本市の21世紀の観光のあり方を展望し,第5次鈴鹿総合計画みんなで築く鈴鹿夢プランの施策の柱である,いきいきとした地域と活力を生み出すまちづくりの実現に向け策定というふうにあります。この策定に当たりましては,学識経験者を初め,観光関連事業者,各種団体等,それに関係行政機関が加わって,懇話会,検討委員会,作業部会,おのおのの会が1年余りかけて策定したもので,あらゆる面で検討がなされております。  その中で,本市における観光の現状と問題点が指摘されております。年間450万人強の集客数のうち,鈴鹿サーキットの54.5%,椿大社28.3%,この二つを合わせますと80%を超える観光客となっております。これ,大きなイベントや,ある時期には偏るという問題点もあります。ほかにも鈴鹿は多くの観光資源があり,年間を通じて集客数の増を図る施策が必要ではないかというふうに思います。  平成13年には,東海道宿場伝馬制度制定400周年の際に,庄野宿資料館を多くの方々が県内外から訪れております。恐らく,このときは多くのガイドを要したのではないかというふうに思います。  こういった庄野宿のような素朴な,余り目立たない資料館,これ,ちょっとパンフレットがありましたので,資料を見せてください。                  〔資料を提示〕  こんな資料があります。なかなか行かれることは少ないと思いますが,あるいは鈴鹿には……,ありがとうございます。  ほかに,型紙の資料館,寺家にありますし,鈴鹿には鈴鹿特有の伊勢型紙や鈴鹿墨,こういった観光資源がございます。地域文化,歴史を広める上では,こういったPRのために語り部ガイドの果たす役割は,非常に期待できるのではないかというふうに思います。  しかしながら,本市において,語り部ガイドの実像というのは,いま一つ見えていないように思います。そういう意味で,今後,語り部の活動内容及び今後の取り組みについて,市のお考えをお願いしたいというふうに思います。  よろしくお願いします。 ○議長(竹口眞睦君) 市長。                〔市長 川岸光男君登壇〕 ○市長(川岸光男君) それでは,語り部ガイドについての御質問に,御答弁申し上げます。  平成2年度に人と人との触れ合いを通じて,地域の自然,歴史・文化等の資源を訪れる人たちにボランティアで紹介するため,ふるさと三重の語り部の登録制度が,県の指導のもとに発足をいたしました。そのもてなしの心を基本とした活動は,現在でも,県内外で広く評価をされております。  本市では,発足当時は3名の方が登録されましたが,現在,26名の方々が登録をされ,鈴鹿市の語り部として活躍をしていただいております。  本市の語り部とは,当初,地域の歴史・文化を次世代の子供たちにつなげていく目的で発足したものの,観光的なガイドボランティアとしての需要も年々ふえ,昨年度は1,750名の観光客の方々を御案内をさせていただいております。このことからも,語り部の皆様と協働で,新たな人材育成を図ってまいる所存でございます。  平成18年度に策定いたしました,鈴鹿市観光振興基本計画の中でも歴史的資源を活用したまちづくりの項目の中に,東海道や伊勢街道の歴史性をテーマとした観光ルート設定や,各資料館などを活用したイベントの実施を計画しております関係から,これからも語り部の皆様の御協力を賜り,おもてなしの心を持って,歴史・文化的な観光資源を広くアピールしてまいりたいと存じます。  本市では,F1日本グランプリを代表するモータースポーツなどの新たな文化だけではなく,椿大神社などの神社仏閣や地域に伝わる伝統文化も大切にしながら,観光資源としてシティセールスしていく所存でございますので,御理解を賜りますようにお願いをいたします。  細部につきましては,担当部長より答弁をさせます。 ○議長(竹口眞睦君) 産業振興部長。              〔産業振興部長 今井正昭君登壇〕 ○産業振興部長(今井正昭君) それでは,市川哲夫議員からの語り部ガイドにつきましての御質問に対し,私の方から,成り立ち,活動内容,今後の取り組みについて,答弁させていただきます。  平成13年度,語り部を発足しました当時は,東海道石薬師・庄野語り部の会として,主に東海道の歴史・文化を自分たちの地域に住む,次世代の子供たちに伝えていくことを目的として活動をしておりました。地域にまつわる昔話をお年寄りからヒアリングを行ったり,古文書などから得た知識をもとに,語りマニュアルを作成するなどの苦労を重ねて語り部育成を行っておりました。  平成13年度末には,県内の語り部が一同に集まる,地域の語り部発表会を当市で開催し,それぞれの郷土自慢やふるさとのすばらしさを語ってもらい,それを広く情報として発信し,紹介することで,地域主体の魅力ある地域づくりの推進を行ってまいりました。  このとき,参加されましたメンバーは,現在も,ほとんどの方が現役で語り部として活躍していただいており,三重県主催の語り部の交流,研修会に年2回程度参加をいただいております。  これ以降,平成18年度まで,本市では財団法人鈴鹿市文化振興事業団と協働で,語り部を広く市民の皆様より募集をし,育成するため,鈴鹿文化アカデミーを開催をいたしました。具体的には,市内の文化施設,資料館などの歴史,そこにまつわる文化人たちの活躍などを勉強していただき,語りの資料の作成ができるような研修も実施してまいりました。  また,平成18年度には,東海道石薬師・庄野語り部の会をふるさと鈴鹿語り部の会と名称を変更し,地域の歴史・文化の継承と観光は,活用面で協調する部分が多いという観点で,事務局を本市から鈴鹿市観光協会に移しまして,活動を続けております。  なお,平成18年度より活動自体も自立をしてきておりまして,本市,そして鈴鹿国際大学と協働で,鈴鹿地方史研究講座を開催し,東海道にまつわる古文書を読み解くことなどを自主企画できるようになってきております。  本年度は,7月に伊賀市で開催されます県主催の研修会に参加し,さらなる語りの技術向上を図っていくこととしております。  なお,語りの実績としては,昨年度,JR東海,近畿日本鉄道などのウオークイベント,郷土史研究グループの研修会に要請されて語りを実施し,語り部26名で74件,1,750名の観光客の方々の案内をさせていただきました。  本市では,平成18年度に策定しました鈴鹿市観光振興基本計画の中で,数多く存在します歴史的な観光資源を活用した歴史的なまちづくりを推進すること,地域の歴史遺産をより活用するとともに,学習できるようなシステムづくりを目指すこととしております。  これらのことを実行するには,語り部の方々の協力なしには到底できることではございませんので,今後も鈴鹿市観光協会と連携しまして,語り部育成を行ってまいりたいと考えております。  また,昨今のウオーキングブームと相まって,これからも観光旅行会社などからの需要は増加してくると考えられますので,新たな人材の確保も,ふるさと鈴鹿語り部の会の皆様と協働で図ってまいるところでございます。  今後は,語り部の皆様,地元まちづくり協議会の方々とも連携をしながら,地域の歴史・文化を再発見し,当地を訪れる旅人へのおもてなしを図ることにより,本市の観光資源を広くシティセールスしていく所存でございますので,よろしく御理解賜りますようお願いを申し上げます。 ○議長(竹口眞睦君) 市川哲夫議員。               〔12番 市川哲夫君登壇〕 ○12番(市川哲夫君) 御答弁ありがとうございました。
     鈴鹿市は観光といいますと,余りにもF1が有名で,なかなか既存の,こういった文化・歴史については,なかなかマイナー的な部分もございます。  鈴鹿サーキット,来年から,またF1が来るということで,いろんな道路整備,あるいは各地にいろんな改修工事もありますけれども,それとあわせて,うまくこういった鈴鹿の文化を広めるという意味では,この語り部さんたちの存在は,非常に必要不可欠ではないかなというふうに思います。  非常に団塊の世代が,もう相当退職して,言葉悪いんですが,暇もてあましている人もございます。私,そんな人に何かいい,こういう働くとこはないかと言われたことがございますが,本当にお金とかそういうものじゃなくて,本当に生き生きこういう自分が発揮できるような働き場所,まさに,この語り部というのは,そういう人たちには非常にふさわしいんじゃないかなというふうに思います。  今,鈴鹿市は石薬師の佐佐木信綱館,あるいは今度新しくできた大黒屋光太夫,ここはかなり顕彰会もあって,いろんなかなり専門家,学芸員等もございます。なかなか語り部さん,そこまでは詳しくは要らないと思いますけれども,お互いにその辺は,お互いに勉強し合っていただいて,非常にそういった文化の伝承に力を注いでいただきたいなというふうに思います。  今,答弁の中で育成というのはあったんですが,この育成というのは,ただ発表等の研修会,あるいは発掘のみの研修なのか,もっとほかにいろんなその人材が自己研さんして手助けできるようなものなのか,その辺ちょっともう一遍教えていただきたいというふうに思います。 ○議長(竹口眞睦君) 産業振興部次長。 ○産業振興部次長(鈴木良一君) それでは,市川哲夫議員の再度のお尋ねに,御答弁を申し上げます。  語り部の育成というふうなことに関しましては,研修会とか,そういうふうな意味合いでの知識を深めていただく,そういったことばかりではなくて,現実に,語り部ガイドの方々は,観光客の申し込みによりまして案内役を務めていただいて,日常的にはおりますが,年間を通じまして,すべての語り部の方がフルに活動していると,こういった状況では,今現在はございません。  しかし,案内役以外の活動,例えば庄野地域におきましては,昨年度,庄野宿を担当いたします語り部の皆様が庄野小学校高学年の地域学習の中で,子供たちと一緒に庄野宿の史跡を訪ねるなどの御協力もいただいておりまして,学年末には,小学校の方で行われました学習発表会に語り部さんも招かれまして,子供たちとの交流を深められたと,こういうふうにお聞きをいたしております。  これなど,まさに語り部発足当初の目的でございます,地域の歴史・文化,こういったものを次世代の子供たちに伝えていくという原点に戻っての活動でございます。今後,他の地域にも,ぜひ広めていっていただきたい活動だと,こんなふうに思っております。  そういった意味で,それとあわせまして,最近は,公民館におきまして,地域の歴史を学習する講座,こういった講座に非常に人気があると,このようにお聞きもいたしております。  したがいまして,今現在,語り部として登録をされました方ばかりでなくて,講座の方で学習をされました皆様が語り部的な役割で,みずからが学習したことを,こういったことを地域を訪れた方,あるいは子供さんたちに披露をしていただきまして,鈴鹿市の歴史や文化,こういったことを理解をしていただくための有効な一つの方策であると,このように考えております。  こういった意味で,こういった方々が語り部として御活躍をいただくような,そういったような活動に対しまして,私どもも関係部局と連携をしまして,鈴鹿市観光協会や観光まちづくり委員会,そういったとこも十分協議をしながら,そういった講座活動への応援もしてまいりたいと,このように考えておりますので,よろしく御理解を賜りますようにお願いをいたします。  以上でございます。 ○議長(竹口眞睦君) 市川哲夫議員。               〔12番 市川哲夫君登壇〕 ○12番(市川哲夫君) ありがとうございました。  語り部さんの育成というのは,本当に,これは本当に予算もそんなにほかのものに比べて,なかなか要るわけでもございません。これから高齢者というか,退職された方々が,こういう文化・歴史にしっかり関心持っていただいて,それを生きがいにできるような,そういう仕掛け,仕組みをぜひ行政にはつくっていただきたいなというふうに思います。  先ほど次世代の子供たちにということでございます。ある地域では,子供そのものが語り部をやっているところもございます。非常に子供さんたち,いい歴史の勉強にもなるし,鈴鹿を愛するという意味では,こういう小さいときから,そういう歴史にかかわっていただきますと,ますます鈴鹿の文化・歴史は,よくなっていくんじゃないかなというふうに思います。  先ほども申しましたように,いろんな経験豊かな人がおりますので,いろんな顕彰会の会員の方とか,あるいは地域にいるボランティア的な人が,こういう文化を大いに広めていっていただきたいなというふうに思います。  いろんなとこから,全国各地から来ますので,こういうリピーターをつくらないと,ほんのいっときだけじゃなくて,庄野宿の資料館では,聞くところによりますと,非常に遠くの方がリピーターとして何回も来ている人もいるというふうに聞いております。  本当に歴史というのは深みがあります。今後,こんな非常に経済的には疲弊している昨今でございますけれども,文化を通して,心豊かな社会を築き上げていただきたいなというふうに思いますし,やはり,特にこういう語り部というのは,人と人の触れ合いというか,真心と真心の語り合いというような,そんな感じがいたします。  私の好きな言葉に,お釈迦さんの教えで,無財の七施というのがあります。これをぜひ,そういう方たちには,育成の中でやっていただきたいなというふうに思います。  ちなみに言いますと,七つの施しです。和顔施,慈眼施,愛語施,心慮施,捨身施,床座施,房舎施,これ,また簡単に説明すると時間がかかりますので割愛しますけども,こういった心を持って,この語り部ガイドをしっかりとやっていただきたいなというふうに申し上げて,私の質問を終わりたいと思います。  ありがとうございました。 ○議長(竹口眞睦君) これにて,市川哲夫議員の質問を終了いたします。  この際,暫時休憩をいたします。  再開は10時55分といたします。             午 前 10 時 45 分 休 憩          ――――――――――――――――――――――――             午 前 10 時 55 分 再 開 ○議長(竹口眞睦君) 休憩前に引き続き,会議を開きます。  日程により議事を継続いたします。  大谷 徹議員。               〔25番 大谷 徹君登壇〕 ○25番(大谷 徹君) 25番,新政会,大谷 徹でございます。  限られた時間でありますから,早速質問に入ります。  私は,この一般質問に参加をさせていただきましたのは,やはりこの公共事業で業をなしておられる方,たくさんおみえになります。300社ぐらいあろうと思いますが,この方が,今,淘汰され,そして冷えきっている,この業界は。このようなところから,ひとつ一助になればと思いまして,一般質問に参加をさせていただきました。  これにはいろいろ理由はありますが,やはり予算の底をついておる,一番いいときの半分以下であるというふうに聞いておりますし,だから,仕事の量も減ってきておるというのも承知の上で,一般質問に参加をさせていただきました。  それでは,御承知のとおり,我が国の経済は生産部門,企業部門の好調さを反映して,景気の回復基調は続いております。  一方,建設業界にあっては,国を初め,地方公共団体の公共工事の予算の削減で,まさに不況の真っただ中にあり,将来も明るい展望を開くことができない状況にあると言っても過言ではありません。  本題に入ります前に,我が国でも能登半島地震,そして新潟県中越沖地震が発生いたしました。大きな被害をこうむっております。  加えて,集中豪雨や台風襲来,あるいは異常気象や地球温暖化,環境破壊に起因しての災害も多発をしております。多くのとうとい人命や貴重な財産が失われております。近隣では,ミャンマーや中国西南部の四川,発生いたしました大地震であります。その被害たるや,途方もない,とうとい人命や財産が失われております。心から謹んでお悔やみを申し上げたいと思います。  このような災害の事例を取り上げさせていただきましたのは,自然災害自体は避けることはできませんが,被害を拡大させ,その一つの理由として,十分な社会資本の整理がなされてないのが起因しているのであります。安全面や耐震工事をおろそかにした構造的欠陥,いわゆる住民への安心・安全への配慮が十分なされてないことが,さらに被害を拡大させているのであります。  市民の安心と安全を守っていくことは,国や地方公共団体の当然の責務であります。そして,安心・安全を確保できる社会資本の整備の担い手として,建設業者も,その一端を担っていることと思っております。  こうした災害に対処すべく,本市では,県下各市に先駆け,平成17年11月に,建設企業で組織をする三重県建設業協会鈴鹿支部と緊急時における災害応急工事等に関する協定を締結し,豪雨や台風襲来のときには,昼夜を問わず,市からの要請を受け,機材・資材等の支援活動が行われてきております。  地震・津波・風災害等の大震災が発生した場合においても,人材や資材・機材を提供し,そして,機動力を持って即時に対応できる組織体として支援活動を行うことになっております。  その業界が,今,苦境のあらしにさらされております。長年続く公共事業予算は,ピーク時の,先ほども申しましたが,半分にも満たない水準まで落ち込み,公共事業への依存が極めて高い地方の建設業界にあっては,地域経済の足を引っ張っているのが現状であります。  そこで,質問に入らせていただきます。  まず,地場産業である建設業の振興についてであります。  建設業は,大変すそ野の広い産業であると同時に,社会資本の整備を担う地域産業,基幹産業として地域経済や雇用を確保を大きく貢献してきております。  一方,地方での建設業者にとりましては,公共事業に依存しなければ経営が成り立っていかないということが言えます。しかし,脆弱な中小・中堅業者が,その大半を占めております。これまで堅実な経営と高い技術力,工事実績を誇りながら,市内でも有数の建設業者が経営困難となり,倒産や会社更生法による企業再生,あるいは廃業・休業に追い込まれ,ここ二,三年のうちに数えきれないほど業界から名を消しておりますことは,皆様御承知のとおりであります。  こうした傾向は,本市に限らず,全国的に見ても最たる不況業種で,倒産業種の中でも,建設業がトップを占めております。  特に地方にあっては,もうこれ以上,建設業の衰退を招いては,社会基盤の担い手として機能や地域の経済活動にも支障が来しかねません。業界では,こうした危機感を持って,先般来,行政を初め,議会に対し,陳情や要望活動が行われてきましたところでございます。  そこで,地場産業である建設業界の現状を行政はどのようにとらえておられるのか,お尋ねいたします。 ○議長(竹口眞睦君) 市長。                〔市長 川岸光男君登壇〕 ○市長(川岸光男君) それでは,大谷議員の御質問に,御答弁申し上げます。  地場産業でございます建設業の振興についてでございますが,現在,我が国の建設業界を取り巻く経済状況は,民間投資の冷え込みや公共事業の削減によりまして,非常に厳しい状況にございます。市内の建設業につきましても,こうした状況は変わらないものと認識をいたしております。  このような状況におきまして,本市といたしましては,建設産業の健全な発展と地域経済の活性化のために市内業者の育成に配慮をし,中小企業建設者の受注機会の確保に努め,適切な施工体制の確保や,市場における競争の範囲内での可能な限りの分離・分割発注に努めております。  今後も,地域産業としての建設業の振興につきましては,市内の建設業者への受注機会の拡充に努め,市内企業を育成,支援をしてまいりたいと考えておりますので,よろしく御理解を賜りますようにお願いをいたします。  なお,詳細につきましては,担当部長より答弁をいたさせます。 ○議長(竹口眞睦君) 産業振興部長。              〔産業振興部長 今井正昭君登壇〕 ○産業振興部長(今井正昭君) それでは,大谷議員の御質問の1点目の建設業界の現状をどうとらえているのかについての御質問に,御答弁を申し上げたいと思います。  財団法人建設経済研究所が本年4月に発表しました,建設経済モデルによる建設投資の見通しによりますと,平成18年度に10年ぶりに前年度比プラスとなりました建設投資は,政府建設投資の減少や改正建築基準法施行の影響によりまして,平成19年度は再びマイナスに転じたとなっております。  しかしながら,平成20年度には,建築基準法施行の影響も収束し,民間住宅投資が回復に向かうことから,建設投資額は,総体で再び増加に転じるものと予測されております。  一方,いわゆる公共事業であります政府建設投資につきましては,引き続き減少し,平成20年度は,国の公共事業関係費の伸び率がマイナス3.1%となっていること,また,地方財政計画におきまして,地方単独事業の削減が見込まれていること等を勘案し,対前年度比で名目マイナス4.3%になるものと予想されております。  このことから,公共事業への依存度が高い市内建設業者の方々が,今後も非常に困難な状況に置かれるものと思われます。  また,中小企業信用保険法でのセーフティーネット保証制度におきましても,昨今の本市の認定件数に占める建設業の割合が高い傾向にありますことからも,市内の建設業界が厳しい状況下にあることは認識をさせていただいておるところでございます。  このような中,本市といたしましては,市内中小企業者の資金円滑化のために,三重県の小規模事業資金や国民生活金融公庫の小企業等経営改善資金及び小企業設備資金特別貸付制度の利用に対し,利子の一部等を補給し,低金利での資金調達を促しております。  また,鈴鹿建設高等職業訓練校が実施されます,職業訓練に係る経費の一部を助成し,建設業界の人材育成も支援をさせていただいております。  今後,これらの制度を引き続き推進しまして,市内中小建設業者を支援してまいりたいと考えておりますので,よろしく御理解賜りますようお願いを申し上げます。 ○議長(竹口眞睦君) 大谷 徹議員。               〔25番 大谷 徹君登壇〕 ○25番(大谷 徹君) ありがとうございました。  まず,地場産業である建設業の振興について,一通りの説明はございましたけれど,昨年,建設産業の振興を図る観点から,産業振興部を中心に,業界との意見交換会が開催されまして,これも厳しい現状が必要と認識をされたところであります。よろしく御指導賜りたいということをお願い申し上げたいんですが,今,市長も御答弁ございましたが,市内業者の育成に配慮をするし,それから中小企業の受注機会に努めると,そしてまた,可能な限り分離分割発注をするというような御答弁をいただきました。これをたたき台に各部,建設,総務ですね,いろいろと話し合いをしていただきまして,市内業者の育成に努めていただきたいと,このように思います。  ありがとうございました。  次に,入札制度についてをお尋ねいたします。  昨年暮れから新年にかけまして,3件の入札が出されました。失礼しました。  次に,②の建設企業で十分対応できるということが言われておりましたんで,②の市内中小・中堅建設業者への優先発注についてをお尋ねいたします。  これまで十分対応できる工事でありながら,工事規模,技術,工期面で入札に参加できず,大手企業に発注している現状を見直し,地域経済や雇用を下支えし,地場産業,基幹産業としての技術力を持ちながら,真摯に経営を続ける市内中小企業建設業者の発注についてでございます。  御答弁願います。 ○議長(竹口眞睦君) 総務部長。 ○総務部長(舘 哲次君) それでは,私からは,市内中小・中堅建設業者への優先発注についての御質問に,答弁を申し上げます。  近年の建設投資の推移を振り返ってみますと,1990年の,いわゆるバブル崩壊後も,同年の日米構造協議における2000年までの10年間,総額430兆円の公共投資の約束がございまして,大型公共事業が次々に予算化されまして,公共事業バブルの時代が続きました。  しかしながら,その間,一向に景気は上向かず,2001年の小泉内閣成立以降,聖域なき構造改革に取り組むこととなり,公共事業予算は毎年カットされ,現在に至っております。  本市におきましても,投資的経費の推移を見てみますと,一時,庁舎建設の影響などにより振幅はありましたものの,同様に右肩下がりの経過をたどってまいりました。  こうした傾向の中で,建設業に携わる業者間の競争は,以前にも増して厳しくなっているものと思っております。  本市の競争入札における平成19年度の公共工事発注量を申し上げますと,平成18年度,いわゆる前年度比で工事件数では約14%,86件の減でございました。請負金額ベースでは約7.7%,5億2,000万円の減となっておりますが,本年度につきましては,発注件数ベースで昨年度の1.3倍,発注金額ベースで約1.6倍となっております。  また,入札制度は,公平・公正な競争を通じ,産業や商業の健全な発展を図るという重要な側面がございますものの,その本旨は,透明性を確保した上での適正価格での契約にあり,入札制度の変更等で直接に産業の振興を図ることには,どうしても難しい面がございます。  そんな中でも,昨年度の土木工事,建築工事における一般競争入札件数223件のうちの95%以上は,市内本店業者だけを対象に発注をいたしておりまして,他の工事につきましても,地元業者が施工可能な工事につきましては,可能な範囲で地元優良企業への発注に努めているところでございます。  また,契約業者には,その下請業者選定及び資材購入に際しまして,できる限り,市内業者を選定することなどの指導に心がけております。  さらに,小規模なものであっても工事の発注は,競争入札参加資格者に行うことを原則としてまいりましたが,低額で簡易な修繕につきましては,平成18年度より入札参加資格者登録とは別に,小規模修繕工事の登録制度を設けまして,いわゆる一人親方等の市内小規模業者の受注機会の拡大も図っているところでございます。  引き続き,競争性や工事品質の確保を図りながら,市内業者の受注機会の拡大や優先発注につきまして,検討を進めてまいる所存でございますので,御理解をいただきますように,よろしくお願いを申し上げます。 ○議長(竹口眞睦君) 大谷 徹議員。               〔25番 大谷 徹君登壇〕 ○25番(大谷 徹君) どうも失礼しました。  この工事発注に対しまして,細心の注意を払われておるというふうに,そして公正・平等な発注に努めておるという答弁でございましたけれども,やはり業界からの要望はいろいろと落札方式に結びついていっておるんではないかなと,こんなふうに私は思います。最後に,これ,説明していただきますけれども,こういうところをひとつ中小の,そしてまた,中堅企業への優先発注について,細心の注意を払っていただきたい,このように要請をしておきます。  何か御答弁ございましたら,お願いいたします。
    ○議長(竹口眞睦君) 総務部長。 ○総務部長(舘 哲次君) 再度の答弁でございますので,重なる部分もございますが,市内中小建設業者の現在の経営状況につきましては,私どもも十分に理解を申し上げておりますので,許される範囲の中で,今後につきましても,市内の業者発注にできるだけ配慮をしていきたいと,このように思っております。  以上でございます。 ○議長(竹口眞睦君) 大谷 徹議員。               〔25番 大谷 徹君登壇〕 ○25番(大谷 徹君) よろしく御配慮をいただきますようにお願いいたします。  次に,入札制度のあり方についてをお尋ねいたします。  平成17年4月に,公共工事の品質確保の促進に関する法律というのが制定されました。いわゆる品確法であります。  この法律は,従来の価格競争のみ入札方式を改め,価格と品質など総合的に評価し,落札者を決定する画期的な法律として高い評価を受け,公共工事の入札が大きく改善されました。されることを期待もされております。  また,公共工事推進の批判や建設業界に対する不信感に起因して,公共入札制度に対し,公平性,競争性,透明性を重視した契約制度の改善,改革が行われてきております。  しかし,こうした中,財政事情からコスト削減が最優先され,明らかにダンピングと思われる低価格での受注が行われ,一般常識では考えられない,ギャンブル入札とまで言われるくじ引きによって建設業者を選定するケースが増加をしております。  このような異常とも言える状況は,建設業全体を疲弊させ,真に技術と経営にすぐれた企業が淘汰される危険性,さらには公共工事に品質低下,ひいては将来への社会資本整備の禍根を残させないかという危惧をする立場から質問をさせていただきます。  近年の公共工事の発注に当たっては,不正行為の排除,説明責任への対処,コスト削減が重視をされるようになってまいりました。と同時に,入札契約制度についても,指名競争から一般競争入札,さらには総合評価落札方式による入札制度への移行が始まっております。  本市におきましても,県下各市に先駆け,昨年10月1日から総合評価落札方式が取り入れられるようになりました。試行として3,000万円以上の土木工事を対象に,昨年度と本年度の2回にわたり実施されたところであります。  そこで,質問をさせていただきます。  総合評価落札方式を導入した背景と目的,2番目として,総合評価落札方式による試行入札で一般競争入札と比較して,どのような成果を得られたのかをお尋ねいたします。 ○議長(竹口眞睦君) 角南副市長。               〔副市長 角南勇二君登壇〕 ○副市長(角南勇二君) それでは,大谷議員の入札契約制度のあり方についての御質問に,御答弁を申し上げます。  総合評価落札方式を導入した背景と目的についてということでございますが,議員も今,お話にありましたように,御承知のとおり,総合評価落札方式は,価格だけで評価しておりました従来の落札方式とは異なりまして,施工能力等,価格以外の要素を含めて総合的に評価する落札方式でありまして,価格と品質の両方を評価することで,総合的にすぐれた調達を行うことを目的といたしているものでございます。  契約は,予定価格の制限の範囲内で,最高,または最低の価格をもって申し込みをしたものを契約の相手方とするというのが原則でございますが,これ,もう今お話にございましたように,近年,公共投資の減少による価格競争の激化の中で,全国的に低価格による入札や,あるいは抽せんによる落札決定といったものが急増してきておりまして,これによりまして,公共工事の品質の低下を招くことが懸念されているところでございます。  このため,これもお話にありましたように,平成17年の4月でございますが,公共工事の品質確保の促進に関する法律,いわゆる品確法と言われるものですけれども,これが施行されまして,これに基づいて,従来の方式を改めて,価格と品質が総合的にすぐれた調達を進めるための総合評価落札方式が国初め,多くの地方公共団体で導入をされてきているところでございます。  この方式を導入することによりまして,高い技術力,それと地域の発展に対する強い意欲を持つ建設業者が成長できる環境の整備が期待されるところでございます。  具体的に申し上げますと,例えば価格のみの競争であれば,最低制限価格と同額で抽せんになるというような状況も想定されるわけですけれども,総合評価落札方式を導入することで,抽せんを防いで,よりよい受注者を選定することが可能になります。また,受注されました業者が,次の受注機会のことを考慮されまして,当該工事の品質向上に,従来以上に取り組んでいただけるというようなことも期待されるところでございます。  このようなことから,本市におきましては,昨年10月より総合評価落札方式を試行導入しているところでございます。  詳細につきましては,担当部長の方に答弁をいたせますので,どうぞよろしくお願いいたします。 ○議長(竹口眞睦君) 総務部長。               〔総務部長 舘 哲次君登壇〕 ○総務部長(舘 哲次君) それでは,2点御質問をいただいております。  まず,1点目の総合評価落札方式を導入した背景と目的について,詳細を御答弁申し上げます。  副市長の答弁にもございましたとおり,本市におきましても,平成18年度より同額入札の抽せんによる落札者決定がふえてまいりました。また,18年度に閣議決定されました,公共工事の入札及び契約の適正化を図るための措置に関する指針におきましても,地方公共団体におきましても総合評価落札方式の早急な取り組みと拡充が求められておりましたことから,価格と品質の両方を評価することで,総合的にすぐれた施工業者を選定する目的で,昨年の10月より,試行的にこの方式を導入したところでございます。  導入に至る経過を申し上げますと,昨年1月から内部で導入に向けた検討を開始をいたしまして,6月には,県が実施をしております,総合評価落札方式に関する第三者からの意見聞き取りの場でございます,三重県総合評価審査委員会等の見学をさせていただきまして,県の指導も受ける中で,具体的な審査方法,対象工事の選定を行い,10月からの試行に至りました。  なお,本市も総合評価落札方式を実施する場合は,個別工事ごとに三重県総合評価審査委員会に諮りまして,評価方法や評価項目の適否及び総合評価落札方式で実施することの適否についての意見をいただいておりまして,総合評価落札方式の透明性,公平性を図っているところでございます。  次に,二つ目の総合評価落札方式による試行と一般競争入札を比較して,どのような成果と結果を得られたかというお尋ねでございますが,本市が行う総合評価落札方式は,施工能力を評価する項目として,工事実績,工事成績等の客観的な数値を用いる特別簡易型を中心にいたしまして,設計金額3,000万円以上の土木工事を対象に試行をしているところでございます。  平成19年度で3件,それから本年度に入りまして,5月の入札分といたしまして,14件の実績がございます。昨年度に関しましては,平均応札業者数は約7.3者でございまして,平均落札率は73.3%でございました。  平成19年度の3,000万円以上の土木工事全体の平均応札業者数は17社で,平均落札者は75.8%であり,落札率につきましては,大きな差異が見られなかったものと存じます。  なお,総合評価落札方式では,価格と価格以外の評価点を総合的に評価するため,最も安い価格を提示した業者が落札者とはならない場合がございますが,昨年度の3件につきましては,このような逆転現象は発生をいたしておりません。  次に,本年度の14件について御説明申し上げますが,平均応札業者数は7.8者で,平均落札率は64%,逆転現象につきましては2件が,そのような結果でございました。  平均落札率に関しましては,昨年度の一般競争入札の平均落札率と比較しますと,約10ポイント程度低くなっております。  今回は,総合評価落札方式での入札件数が重なったこと等もございますので,今後も引き続き検証を続けていく必要があるものというふうに考えております。  なお,最後に,県下の総合評価落札方式の取り組み状況について,若干御説明を申し上げます。  昨年度の三重県総合評価審査委員会を利用した市・町は15市・町ございまして,北勢地区で申し上げますと,桑名市,いなべ市,亀山市において,昨年度より実施をしておりまして,また,隣の四日市,津市におきましては,本年度中の試行実施に向けて準備中と聞いております。  三重県の総合評価落札方式の試行期間は,本年度で5年目を迎えておりますが,本市におきましても,いましばらく試行を続けまして,その結果を精査する中で,評価項目,評価内容,失格基準等の見直しも必要があれば検討を行ってまいりたいと,このように考えております。  どうぞ御理解いただきますように,よろしくお願い申し上げます。 ○議長(竹口眞睦君) 大谷 徹議員。               〔25番 大谷 徹君登壇〕 ○25番(大谷 徹君) 昨年からことしにかけまして,3件の入札が出されたと。その結果,落札率は80%,72%,54%であったと。平均いたしますと,68.6%ということになります。そして,ことしの5月に,一挙に14本も下水道布設工事費の入札結果が出されました。結果,80%が1件,70%台が2件,60%台が6件,50%台が5件でありました。平均いたしますと63%ということになります。  ところで,一般競争入札は,最低制限価格は74%前後で設定されておるというやに聞いております。結果から比較いたしますと,先ほどの部長答弁がございましたように,10%以上の開きが出ておると。これでは何のための総合評価落札方式がとられたのか,意味がないと私は思います。最も落札率は,何と低いのは,53%や54%でございます。このような落札率では,さらにダンピングの受注を助長させ,業界を淘汰させることになります。そして,このような落札結果で果たした品確法に基づく品質の確保ができるのでしょうか。昨年の試行段階から,このような結果が出るということは明白と,業界から行政に陳情,要望がされたにもかかわらず,聞き入れられることなく,何ら改善されず,2回目が実施されたようですが,このような低い落札価格の結果が出るや否や,間髪を入れず,失格基準が変更されたものであります。まさに,答えから問題を作成するようなことは,行政がとるべき姿ではないのではないかというふうに私は思います。  もとを正せば,総合評価落札方式を急ぐ余り,何の根拠もない,持たない机上だけの失格基準と,実体・客観性を持たない評価をもとに実施されたのではありませんか。  試行の名のもとに,結果が出てから基準を改正すればいい,まさに朝令暮改といったところであります。それでも業界は,みずから応札しているという事実,利益が出るから落札しているという理由に言いかえられることができるのでしょうか。  平均7社,8社の応札にとまっています。行政側ではもっと多くの業者の応札があってしかるべきと思われていたのではないでしょうか。応札できなかった業者も,これ以上赤字の出るような落札では会社経営ができない,経営が限界体力に来ているからではないでしょうか。応札に応じた企業,多くの負債を抱え,企業活動を続けなければ,従業員の給料さえ支払えず,多くの家族を路頭に迷わさなければなりません。まさに,自転車操業してでも,利益が上がらなくても応札しなければならない,そして倒産を待つ以外に手がないというような状況でございます。それほど業界は疲弊しているのであります。  そこで,いま一度答弁を求めますが,社会資本の担い手である建設業者をこれ以上減らさないために,経営が成り立つような運用基準,評価による総合評価落札方式を今後どのように考えておられるのかお聞かせください。 ○議長(竹口眞睦君) 総務部長。 ○総務部長(舘 哲次君) 再度のお尋ねに答弁申し上げます。  今,落札率が低くダンピングを助長して業者を淘汰するのではないかというような御質問でございますが,それぞれ状況や事情の違い,業者の応札額はその金額,落札率のみで適か不適かを論ずるのは早計ではないかと思いますが,私どもとしましても,余りにも金額が低くて,工事内容の品質確保について問題があるということについては懸念をするところでございます。  なお,それらにつきましては,今後につきましても,試行の期間中でございますので,検証を重ね,必要な改善については,今後も図っていくつもりでございます。  なお,参考までに申し上げますが,今までの工事,既に総合評価落札方式で実施されました工事の工事成績につきましては,むしろ他の工事と比較しても遜色のない良好な点数で成果があられておりまして,今までのところ,工事の品質は既に確保できているものであるというふうに考えております。  工事の監督検査につきましては,今後も品質確保の上で非常に重要であると考えておりますので,徹底を図ってまいりたいと思っております。  なお,もう一点,応札者の少ない部分も5月の入札分で御紹介がございましたが,その後,6月の入札分の応札状況も出ておりますが,これにつきましては,9件から16件までの応札,6件の公表させていただいておりますが,9件から16件の応札で,平均でも12.2件の応札業者の確保がされております。  なお,このように動きがございます状況でございますので,重ねて申し上げますが,今後の推移も見守りながら,必要な改善については,図っていくつもりでおりますので,御理解を賜りたいと思います。  以上でございます。 ○議長(竹口眞睦君) 大谷 徹議員。               〔25番 大谷 徹君登壇〕 ○25番(大谷 徹君) いろいろ議論をいただきましたけれども,とにかく私が最初申し上げましたように,この業界は,もう本当に疲弊している,そして,だんだんと一日一日に看板をおろし,そして会社が消えていくという状況をいま一度御理解を賜りまして,私の一般質問を終わらせていただきます。  ありがとうございました。 ○議長(竹口眞睦君) これにて,大谷 徹議員の質問を終了いたします。  この際,暫時休憩いたします。  再開は13時といたします。             午 前 11 時 35 分 休 憩          ――――――――――――――――――――――――             午 後  1 時 00 分 再 開 ○議長(竹口眞睦君) 休憩前に引き続き,会議を開きます。  日程により議事を継続いたします。  後藤光雄議員。               〔27番 後藤光雄君登壇〕 ○27番(後藤光雄君) 議席27番,すずか倶楽部の後藤光雄です。  通告に従いまして,大きく2点,鈴鹿市のノーマライゼーションについてと,子供たちの居場所づくりについて質問をさせていただきます。  ノーマライゼーションという方が耳なれているのですが,私のスーパー小辞林にはノーマリゼーションで解説とありましたので,通告にはノーマリゼーションという言葉を使いましたが,市の担当の方に尋ねましたら,ノーマライゼーションを使っているということですので,ノーマライゼーションと言わせていただきます。  その意味は,すべての人が持つ通常の生活を送る権利を可能な限り保障することを目標に社会福祉を進めることとあります。  通常の生活を送る権利を可能な限り保障するという意味で2点,信号機や車に使用されているLED,発光ダイオードのことですが,それとバリアフリーについて質問をさせていただきます。  まず,LED式の信号についてですが,あるとき,色弱の方と車に乗っておりまして,信号の黄と赤が同じに見えるという話になりました。旧式の,電球式の信号機では違って見えたのに,LED式になったら見分けがつかないというのです。LED式信号は,旧式よりも明るくて,寿命も長くて,経済的な信号として普及してきていることはわかっております。最近,車のブレーキランプも,ウインカーにもLEDが使われているのに,信号機の黄色と赤色,また,ブレーキランプとウインカーの色が同じに見えてしまうという人がいるということを知って,どうにかできないものかと思った次第です。  色弱の方と言いましたが,2005年以降,色盲,色弱という言葉は,眼科用語としては使われなくなったということです。色覚異常という言い方をするそうですが,色覚異常の方は男性20人に1人,5%の割合でいるそうです。また,女性は500人に1人,0.2%,全国に300万人以上みえると言われておるわけです。  ですが,その見え方はさまざまで,光の3原色である青・緑・赤の混合比が一般の人と違っているものの,これは色別できないというものではないというふうに聞いています。  よく考えますと,そもそもどのように見えているかということを他人に説明するということは不可能に近いことだと思います。お互いにこれが赤だ,これが青だと,これが黄色だというふうに自分の見え方で色を覚えているというふうに理解しているわけですが,しかし,交通標識として信号を使っている以上,その目印となる色が同じに見えてしまうということは,困ったことだと思いませんか。  過去に,旧式で色の違いを知っていますので,信号が光る場所,ともる場所で判断できるわけですけれども,信号機を初めて見る人にとって,もし色の差が感じられなかったら,これは混乱してしまうということになると思います。  経済的な理由,機能重視で色別しにくい交通標識にかわってしまうということは避けてほしいなと思うわけですが,市内のLED式信号機の交換率は,一体どのぐらいのところまで進んでいるのでしょう。また,LED式信号機に対する意見,見にくいとか,何とかしてほしいというような意見は今までになかったのでしょうか。まず,この2点をお尋ねさせていただきたいと思います。 ○議長(竹口眞睦君) 生活安全部長。              〔生活安全部長 島村 悟君登壇〕 ○生活安全部長(島村 悟君) それでは,私から,後藤光雄議員お尋ねの鈴鹿市のノーマライゼーション,そのうち色弱者には判別しにくい信号を車に使われているLEDライト,その研究についてとの御質問のうち,信号機に関しまして御答弁を申し上げます。  信号機につきましては,交通安全施設等整備事業に関する緊急措置法に基づきまして,警察庁が信号機の仕様を定めまして,都道府県公安委員会が設置をしております。  LED,いわゆる発光ダイオードを使用した信号機につきましては,全国で従来の電球式のものからの交換や新設が進められております。  市内における平成19年度末現在の信号機のLED化率は,車両用灯器で22%,歩行者用灯器は35%となっております。  このLED信号機の特徴でございますが,西日などが当たった場合に起こる類似点灯現象を妨げることですね。防げること,それと,電球式に比べて消費電力が6分の1程度と省エネ効果があり,環境配慮型であること,さらに,電球式は寿命が約1年程度であるのに対しまして,LED式は約8年程度と長く,耐久性があるなどのメリットを持っておりますことから,整備が進められているものでございます。  なお,LED式信号機の視認性の点でございますが,歩行者用信号機にLEDを導入するに当たりまして,信号機のデザインにつきましては,従来のものと違和感がないことを基本に,警察庁によりまして,色弱の方,弱視の方,高齢者等による視認試験も行われております。  一方,車両用のLED式信号機につきましても,近年,色弱者の方に配慮して,黄色の光度を赤色と青色に比べて1.5倍程度に高め,視認性を確保しているものが開発されております。  また,LED式信号機の視認性に関します意見等につきましては,鈴鹿警察署に確認をいたしましたところ,これまでのところ,県内においては寄せられていないということでございます。  しかしながら,議員が御指摘いただきましたように,LED式信号機の視認性に不安を持っていらっしゃる方が実際に存在し,何とかしてほしいという声が出ているということにつきましては,鈴鹿警察署を通じまして,設置者でございます三重県警察本部公安委員会に伝えたいと思いますので,御理解いただきますよう,よろしくお願いを申し上げます。  以上でございます。 ○議長(竹口眞睦君) 後藤光雄議員。               〔27番 後藤光雄君登壇〕
    ○27番(後藤光雄君) ありがとうございました。  色弱の方,300万人みえるということですけど,個人差があるということで,いろいろなテストをしていただいてはいるということですが,なかなか難しいことだなあというふうに拝聴しました。  実は,私も信号機を調べてみました。メーカーは6社ほどあります。信号機の大きさや色にも違いがあるんですね。黄色とか赤,メーカーによって色が違う,明るさも違うということがわかりました。色弱の方々に対応した信号機をつくってる会社,クレームというか,そういう問題があって,わざわざつくってくださっている会社もあるということがわかりました。  鈴鹿市の車両用のLED信号の交換率が22%ということですので,残りの78%の信号については,ぜひ,すべての人にとって視認性の高いものを使っていただくように,県や,鈴鹿警察に要望していってほしいと思います。この点,よろしくお願いいたします。  車に使われるLEDランプについて,これは各社メーカーごとに研究されていることだろうと思います。車のまちと言われる鈴鹿市で,また,燃料電池であるとか,産・学・官の連携で住んでよかったと言われるようなまちづくりを目指している鈴鹿市ですので,これを行政から産業,車産業の方に視認性のあるブレーキランプの色の使い方ということの研究ということを投げかけることはできないでしょうか。こちらについても答弁,お願いいたします。 ○議長(竹口眞睦君) 産業振興部長。              〔産業振興部長 今井正昭君登壇〕 ○産業振興部長(今井正昭君) それでは,私からは,LEDライトの黄色と赤の視認性の研究に関しまして,自動車産業のまちとして,産・学・官の連携で全国に発信できないかという御質問に,御答弁申し上げたいと思います。  LEDの黄色と赤の視認性に関する自動車業界での研究,開発につきましては,日本自動車工業会によりますと,各自動車会社は,ブレーキランプやウインカーランプを保安基準に基づき製造しておりますので,基準を満たしていれば問題はないということでございますけれども,自動車各社は,さまざまな事象を視野に入れ,開発しているものと考えているものの,その開発内容についての把握はしていないとのことでございました。  また,本田技研工業株式会社お客様相談センターでは,現在そのような事象に関する問い合わせ等は寄せられていないとのことでございましたが,同社の研究所での具体的な研究内容までは把握していないとのことでございましたので,本事象につきましては,同研究所に報告しておくということでございました。  このほか,自動車メーカーによりましては,LEDの黄色と赤が識別できる可視領域の研究をされまして,ブレーキランプを製品化しているところもあるように聞き及んでおります。  いずれにいたしましても,本市におきましては,SUZUKA産学官交流会などで研究,開発の環境は整っておりますので,議員御提案のLEDの視認性を確保する研究につきましては,一つには,学に研究社がいること,そして,二つには,研究所と共同開発できる産である企業があることが前提となりますけれども,官の役目として,産・学・官の交流の場におきまして,このLEDの視認性の問題につきまして話題にしてまいりたいというふうに考えておりますので,御理解賜りますようにお願い申し上げます。 ○議長(竹口眞睦君) 後藤光雄議員。               〔27番 後藤光雄君登壇〕 ○27番(後藤光雄君) よろしくお願いしたいと思います。  実は,今回のLEDの質問は,管轄が実は市ではなくて警察であったり,県であったりということで,この質問をすることに悩みました。しかし,次の二つのことにつながることだと思いましたので,質問をさせていただきました。  一つは,色覚バリアフリーという考え方があるということです。  現代社会では色による情報伝達がふえて,そこで使用される色も多彩かつ繊細さを増して,特定の方々の,色弱の方々の大きなバリアとなっていて,色覚バリアフリーの考え方は,地下鉄の路線図や学校の教材など,公共的な社会基盤から進められているというふうに言われています。男性20人に1人という大きなグループの方々に不利にならない社会を実現するという意味において,カラーユニバーサルデザインという言い方をするそうですが,カラーユニバーサルデザインを採用する企業や自治体もふえてきているということです。ユニバーサルデザインという考え方に,カラー,色についてもカラーユニバーサルデザインの発想を加えて色覚バリアを解消してほしいとお願いをしたいと思います。  実は,鈴鹿の小学校で,子供へメッセージを伝える,メッセージの紙に文字が書かれていたんですが,その色づかいが非常に識別しにくい,いろんな色を使ってるものが使われていることを見たことがあります。チョークやマジックの使い方についても,ぜひ配慮をしてほしいということを思ったわけです。市の全庁的な取り組みで,このカラーユニバーサルデザインということについて,意識を持って取り組んでほしいというお願いが一つです。  もう一つは,産・学・官に関するんですが,松本市を視察に行ったときに,交通安全施策の中に事故が起こりますと,その発生後,直ちに事故現場に,市,また警察,そして道路業者が集まって,道路の改修を含めた事故原因の検証を行って安全対策をしているということを視察をしてきたことがあります。鈴鹿市も,鈴鹿市や,全国で起こる事故の分析をしている鈴鹿サーキットの交通教育センターがあります。ぜひそういったところの力をかりて,すぐ対処できるように,産・学・官一体で,しかも素早い対応のまちづくりをお願いしたいと。これも全庁的な問題を産・学・官の力で解決していっていただきたいということで質問をさせていただきました。  ノーマライゼーションの二つ目,バリアフリー生活館を鈴鹿市にもという質問に移りたいと思いますが,加齢,年をとることや,障害を持っても,在宅生活の助けとなる福祉用具の展示や,改築をする際の参考となる機器・仕様のモデル展示館を鈴鹿市にも設けてほしいという意味の質問です。  先日,すずか倶楽部の会派報を出させていただきました。会派活動のページに,会派で視察に行きました佐世保市のバリアフリー生活館の視察のことを紹介してありました。記事を紹介しますと,老いても家族の負担にならず,一緒に暮らしたい。自分のことは自分でしたい。家族と住む幸せを求める,当たり前の欲求を対症療法的な公助ではなく,自助努力でできるように支援をしているもので,道具の部屋,これは在宅生活に役立つ福祉用具615点を展示している。また,住まいの部屋,新築・改築の参考となる機械,機器ですね,仕様のモデル展示をしている。また,子供たちの学びや体験の場となる,すばらしい施設でしたというふうに記事に載せたわけです。  実は,この記事を読まれた方から会派室に電話が入りまして,鈴鹿市にもこういったところがないでしょうかというお尋ねでした。  お話を伺いますと,家族の方が事故に遭われまして,車いす生活を余儀なくされそうなので,そういったところでぜひ準備をしたいということだったんです。  不自由な方が在宅生活するのに便利な用具の展示だけではなくて,例えばこれも視察に行ったんですが,大牟田市バリアフリー住宅士養成事業という,このバリアフリー住宅士というのは,社会福祉の考え方や高齢者・障害者の身体機能,住宅改修の整備手法など,一般的な増改築との違いや,バリアフリー住宅に関する内容について所定の講習を受け,要介護者の体に合わせた改修工事やアドバイスを行うことのできる福祉住環境に精通した建築関係実務者という位置づけをしているそうですが,一般の方も,また,大工さんなどの業者の方も,大牟田市のような研修を受けて,アドバイザーになれるというようなことをやっているんですが,鈴鹿は,まだそこのアドバイザーになるというところまではやってほしいというふうには言いませんけれども,ぜひ,新築・改築の際にモデルとなる,そんな場所が欲しいと。在宅生活するための福祉用具の展示とか,改築の参考になるモデル館が欲しいということで,現在,鈴鹿市はどういう状況になっているかということをお尋ねさせていただきます。 ○議長(竹口眞睦君) 保健福祉部長。 ○保健福祉部長(松村 亮君) それでは,私の方から,バリアフリー生活館を鈴鹿市にもという御質問に,お答えさせていただきます。  加齢や障害によって日常生活に不自由がある人が,健康な人と同じように利用や使用ができる,いわゆるユニバーサルデザインの福祉用具は,市内の在宅介護支援センター,9施設ございますが,そのうちの8施設で展示コーナーを設けております。  展示品も施設によってさまざまでございますが,はしやスプーン,フォーク,食器などの食事用具,鍋やフライパン,包丁などの台所用具,おむつ,ポータブルトイレ,入浴補助具などの身の回り品,つえや車いす,リハビリシューズなどの移動用具,品ぞろえも豊富にあるということで聞いております。  また,現物がなくても,カタログ等でどんなものかを確認し,介護施設に問い合わせをすれば,その製品の特徴や用途を聞くことができます。  次に,住宅の新築・増改築などの相談についてでございますが,三重県が平成12年度から実施しておりますユニバーサルデザインアドバイザー養成講座,これはユニバーサルデザインやバリアフリーの基本的な考え方や,ハード面での整備,介助知識等を有し,地域でリーダー的な役割を担う人材を育成することを目的にしておりますが,この講座を修了され,県に登録されたユニバーサルデザインアドバイザーという方がおみえになりまして,これは,鈴鹿市内にも51名登録されてみえる方がおります。  このユニバーサルデザインアドバイザーとして登録された方を中心に構成されたハートフル・アクセスという団体が鈴鹿市内にございます。NPO法人を拠点として積極的に活動を行っていただいております。バリアフリー等の啓発の一翼を担っていただいておるということでございます。  また,本市では,社会福祉法人けやき福祉会に対して在宅障害者生活支援事業を委託しておりますが,その中のメニューの一つとして,建築士による住宅改修等の相談事業を実施しております。  そのほか,建築指導課におきましては,三重県建築士協会鈴鹿支部の御協力により,建築士による住まいの相談窓口を開設しており,そこでは住宅のバリアフリー化や耐震改修など,住宅に係る全般的な相談を受ける体制を整えております。  今後,高齢者や障害者の方からの福祉用具や,新築・改築の際のバリアフリー化のお問い合わせがございますれば,先ほど申し上げました,在宅介護支援センター等の社会福祉施設や,ユニバーサルデザインアドバイザー建築士協会の相談窓口等を御案内させていただいて,PRしていきたいと考えておりますので,御理解賜りますようお願いいたします。  以上でございます。 ○議長(竹口眞睦君) 後藤光雄議員。               〔27番 後藤光雄君登壇〕 ○27番(後藤光雄君) ありがとうございます。  在宅支援センター9カ所のうち8カ所に身の回りのものを品ぞろえ豊富で展示していただいているということでした。また,アドバイザーもみえるということでしたけれども,困ったことが起こったときに,さあ,じゃあどこ行こうと,すぐ市民の方がわかるような広報も少し足りないのかなということを思いながら聞いておりました。  在宅支援センター展示コーナーがあるということですが,品ぞろえ豊富というのは,一体どのぐらいあるのか,佐世保の場合は615点ということでした。1カ所に615点,しかも340点は貸し出しが可能で,例えば高さを調整できる洗面台や,トイレも壁を動かして,いろんな幅に調整できる模擬的な壁で,いろんな幅を再現できるトイレも,そこの生活館の中にあるわけですね。そして車いすを使ったりとか,その人に応じた改築なんかを目にすることができるんですね。階段昇降機,天井走行式リフトも設置してあります。要するにおふろ入るときの助けになるものも,目で見えるわけですね。そんな,要するにそこへ行けばほとんどのことがわかる。そういったような助けを求める人が,ここでわかるんですよというような,そんな発想で,ぜひ展示コーナーを1カ所に集めていただけないかなというようなことで質問させてもらったわけです。  もう一つ,佐世保市のすばらしいところは,そこに子供たちや学生が訪れて学びの場としていることだと思います。佐世保というのは,24万人のまちですけれども,建設された平成13年から年間4,000人ほどが訪れているそうです。そのうちの約2,000人は研修団体の方々の数です。家族と一緒に住みたい,年老いた者が,在宅で介護してほしいというふうに願うとするならば,それを受けとめる子供たちや家族の人たちがそういったところで,こういったもので在宅ができるということを学ぶことはとっても大切だと思うんですけれども,そういう体験学習を含めた場所づくりということについてはいかがでしょう。 ○議長(竹口眞睦君) 保健福祉部次長。 ○保健福祉部次長(村山邦彦君) 佐世保市のバリアフリー生活館のような,子供や市民の学びの場のようなものが,鈴鹿市ではどのようになっているかというような御質問だと思いますが,本市におきましては,加齢や障害によって日常生活にどのような不自由があるのかを知っていただくための学びの場の一つとして,鈴鹿市社会福祉協議会におきまして,市内の小・中学校に月3回程度疑似体験ができる,これは高齢者の疑似体験でございますが,その用具の貸し出しを行っておりますほか,企業や各種団体等にも用具の貸し出しを行っております。  また,御要望があれば,社会福祉協議会の職員が用具の使用方法や福祉用具についての説明等に出向いております。  このような疑似体験用具の貸し出し等のPRを積極的に行うとともに,市民の皆様の福祉に対する御理解を深めていただきたいと考えていますので,御理解賜りますよう,よろしくお願い申し上げます。 ○議長(竹口眞睦君) 後藤光雄議員。               〔27番 後藤光雄君登壇〕 ○27番(後藤光雄君) ありがとうございました。  佐世保市,観光地として,九十九島を観光する遊覧船もあったんですが,そこの船の中の階段であるとかトイレの手すりも非常に考えられておりまして,まちを訪れる人にまでの気配りというものをすごく感じて帰ってまいりました。  鈴鹿市も,ぜひ人に優しいまちづくりということのために,考え方を一歩進めてお願いすれば来てくれる,教えてくれるとかいうのではなくて,困った人が,そのときに知恵になるような,助けになるような場所づくりをしてほしいというふうに思います。  家族のつながりということ,在宅でということが非常に大切な世相になっているというのは,先日の日曜日の秋葉原の悲しい事件のことを見ても感じました。人に危害を加えるという行為に,どうしてブレーキがかからなかったのか,彼の気持ちがサイトに書かれてるわけですけども,話をする友達や先輩や恩師,家族の方々,心休まる場所がなかったのかというふうに思うわけですけれども,家族を思いやる気持ちづくりにつなかけるということで,ぜひもう一歩進めた,そんな取り組みをお願いしたいと思います。  何も新しい箱物をつくれと言ってるわけではありません。市に,市の体育館があります。その二つの体育館をつなぐ,大体育館,小体育館をつなぐ渡り廊下の2階のスペースに,例えばそういったスペースをつくるとか,4月にオープンした医療科学大学薬学部本館の4階が使われていないわけですけれども,そういったところや市内の大学の力,また学校,小・中学校の余裕教室を当てるとか,そういったことも知恵と工夫で,ぜひ鈴鹿にもそういった場所を設けてほしいというお願いをしたいと思います。  質問の大きな2番目,子供たちの居場所についてに移りたいと思いますが,子供たちが自立できるような学校外での取り組みについて,質問をさせていただきます。  最近の子供像を語るときに,学力の低下,また体力不足,気力のなさ,コミュニケーション能力の不足などをよく耳にします。この状況を解決するために,学校や文部科学省は,学習指導要領を見直して,授業数をふやして,教員の数をふやして,相談員を設けてというふうに対症療法的だという感じはしますが,多くの施策をしてくださっています。  しかし,そのためか,子供の教育をすべて学校に依存する親もふえているような気がします。また,少子化という社会の中で,兄弟が減って異常に過ぎた手をかけ過ぎられて育っている子も多くなっているような気もします。本来,子供が育つ上に必要な子供同士の肉体的,精神的なぶつかり合いということが体験しにくい環境となっているのかなと,何をしたらいいのか,自分で考えられない指示待ちの子供や,一人でテレビの前で多くの時間を過ごす子供,顔の見えない相手とのメール,ゲーム等のバーチャルな世界に没頭する子供などが,どんどんふえてきてしまっているように感じています。もちろん,そういう子ばかりではないということは承知しております。  しかし,そういう子がふえてきて,将来の鈴鹿市を担う今の子供たちに対する危惧を感じておるわけですけども,学校外,子供たちの居場所づくりについて,鈴鹿市の取り組みをお尋ねしたいと思います。  お願いします。 ○議長(竹口眞睦君) 市長。                〔市長 川岸光男君登壇〕 ○市長(川岸光男君) それでは,後藤議員の御質問に,御答弁申し上げます。  子供たちの居場所づくりについてでございますが,近年,少子化が進む社会にあって,次世代の担い手であります子供は社会の大切な宝でございます。  このような中,国におきましては,平成18年に教育基本法が改正され,教育の目標が,より具体的に示されるとともに,新たに学校教育の重要性を唱え,学校,家庭及び地域住民の相互の連携,協力と,それぞれが担う役割と責任が明記をされました。  本市では,青少年がみずからの責任を自覚し,誇りと希望を持った優しくたくましい人間として成長することを願って,平成9年10月1日に青少年健全育成都市宣言を行い,この願いを実現するために,鈴鹿市青少年育成市民会議や各町民会議を初め,多くの関係機関,団体の協力を得て,健全育成事業に取り組んできたところでございます。  さらに,未来を拓く心豊かでたくましい子供の育成を図るため,平成17年5月13日に,鈴鹿市青少年対策推進本部を設置をいたしまして,関係機関,団体や市民の代表の皆様から御意見や御指導をいただきながら,地域全体で子供を守り,育てる機運を高め,さまざまな施策を行ってまいりました。  その施策の一環として,子供たちが,地域社会の中で心豊かで健やかにはぐくまれる環境づくりの推進を目的とした,放課後子ども教室推進事業及び放課後児童健全育成事業,いわゆる放課後児童クラブへの取り組みがございます。  子供たちの安全で安心な居場所づくりにつきましては,地域の皆様の知恵を得ながら,今後も取り組んでまいりますので,御理解を賜りたいと存じます。  なお,詳細につきましては,それぞれ担当部長から答弁をいたさせます。 ○議長(竹口眞睦君) 文化振興部長。              〔文化振興部長 佐藤邦孝君登壇〕 ○文化振興部長(佐藤邦孝君) それでは,私から,子供の居場所づくりの詳細について,御答弁を申し上げます。  近年,青少年を取り巻く環境は,ますます厳しいものがございます。毎日のように,新聞やテレビで報道されていますが,児童虐待や少年非行,あるいは子供たちをねらった凶悪な犯罪,さらには痛ましい交通事故など多発しております。少子化の時代にあって,大変残念な社会問題となっております。  今後,子供たちの安心・安全な居場所づくりを推進するとともに,自立性を促し,健全育成につなげていくことが重要と考えます。  先ほど市長の答弁にもございましたが,鈴鹿市青少年対策推進本部では,鈴鹿の子供を心豊かでたくましい子供に育成していくために,三つの基本理念を掲げております。  一つ,学校,家庭,地域,関係機関が互いの役割を果たしつつ,特色のある体験活動等を通した健全育成の取り組みを地域ぐるみで推進する。  二つ目として,大人も青少年とともに,コミュニティ活動や家庭教育の充実に努める。  三つ目として,青少年がみずからの力で未来を開く意欲を持ち,社会の変化に対応できる人間として成長するよう支援する,でございます。  この理念に沿った重点事業といたしまして,放課後子ども教室推進事業がございます。  これは,各小学校区内全児童を対象にした放課後における小学生の安全で安心な居場所づくりを目指したもので,平成19年度からの新規事業として,公民館を主会場に取り組んでおります。本年度も清和,郡山,白子の3小学校区において,5月に開級することができました。参加登録児童数は,清和で33人,郡山で56人,白子で56人となっております。また,学年別による構成比は,低学年が80%を占めております。  教室のメニュー内容でございますが,低学年の子供が中心ということで,簡単な工作やおやつづくり,また将棋,かるた,竹馬,紙飛行機,縄跳びなどを取り入れるなど,子供たちが飽きないように工夫もしていただいておりまして,参加児童や保護者からも一定の評価が得られているものと考えております。  また,教室の運営体制でございますが,地域住民の御協力をいただき,各教室ごとにコーディネーターが各1人で合計3人,安全管理員は3教室で合計51人の皆様に御活躍いただいております。  皆様ボランティアとして登録をいただいておりまして,教室開催のための打ち合わせ会議,学習メニュー検討会議や,参加児童の保護者を対象にした説明会など実施していただいております。  ボランティアの方々は,活動中の事故防止に対する注意喚起,児童の体調変化等に対する配慮など,教室開催中の緊張や御苦労は大変なものがございますが,ボランティア自身が子供との触れ合いを通し,喜びや楽しみを見出しながら積極的に取り組んでいただいております。  なお,コーディネーター及び安全管理員の人材育成につきましては,県の担当課が主催する研修会への参加や,それぞれが実施する教室の運営について,情報交換や反省会を定期的に実施しており,事業への推進に努めているところでございます。  なお,本年度につきましては,さらに1校区の開設を目指し,全4校区での取り組みに努めてまいりますので,御理解をいただきますよう,お願いを申し上げます。  以上でございます。 ○議長(竹口眞睦君) 保健福祉部長。              〔保健福祉部長 松村 亮君登壇〕 ○保健福祉部長(松村 亮君) それでは,私からは,学校外での取り組みのうち,放課後児童クラブについて,御答弁申し上げます。  現在,本市には公設民営として14クラブ,民設民営として13クラブ,合わせて27の放課後児童クラブがございます。児童数といたしましては,1,099人が登録をしていただいております。  放課後児童健全育成事業といたしまして,昼間の留守家庭のおおむね10歳未満の児童を対象といたしまして,衛生と安全が確保された遊びと生活の場を与え,児童の健全な育成を図るという児童福祉法上の事業として位置づけられているものでございます。  実施に当たりましては,基準が厳格に定められているというものではございませんで,実施施設や運営主体につきまして,地域の実情に応じた弾力的な取り組みが図られるものとなっております。  各児童クラブにおきましては,地域の実情やクラブの規模,施設の状況などを踏まえ,独自の保育目標,事業計画,運営方針などをつくっていただき,安全に伸び伸びと遊び,生活を通じて仲間づくりができるよう努力をしていただいているところでございます。  また,設置箇所につきましては,現在すべての小学校区,30校区でございますが,そのすべての小学校区に設置をするという目標を掲げておりますが,地域の実情に応じ,これも柔軟な対応を図ってまいりたいと考えております。  なお,今年度新たに開設されました放課後児童クラブといたしましては,若松小学校区放課後児童クラブと稲生小学校区放課後児童クラブと2カ所開設していただいております。  以上,答弁とさせていただきます。 ○議長(竹口眞睦君) 後藤光雄議員。               〔27番 後藤光雄君登壇〕 ○27番(後藤光雄君) 大切な子供たちを守るために,放課後子ども教室推進事業の拡大に尽力いただいているということ,よくわかりました。  たしか,今の説明で27クラブ,1,099人のクラブ員ということで,たしか1万2,000人弱の小学生がいると思うんですが,1割弱ということですね。
     スポーツ活動とかでボランティアの方々の力をかりて,放課後のそういう活動の場所があることも承知しております。しかし,子供の安全な育ちを守る大切さということがわかる,そういう受け入れる場所をつくってくださってるのはわかるんですけども,本来,子供を成長させてくれた遊び場とか,遊び仲間がなくなっているのではないかなということが心配でなりません。自我を確立するためには,育つ環境が大きな影響を与えます。家族の状況であったり,兄弟の有無,気候であるとか,風土,それからどんな遊びをしたか,どんなところで育ったか,どんな体験をしたかということが人格の形成に影響を与えるわけですが,安心という名のもとに,育つ環境の一部を奪ってしまわないかということも心配なので,そういう子供たちがみずから育つ環境を残しながら,子供たちを見守っていくという姿勢が必要ではないのかなと。特に高学年の子供たち,それから中学生も含めて,どこで,どう過ごしているのかというのが見えにくい世の中になってますので,学校から戻ったら,子供たちの歓声があちらこちらで聞こえるようなまちづくりを市民全員で取りかからなければいけないのではないかなというふうに,また,それを市がぜひ引っ張っていってほしいなというふうに思います。  学校教育においても,かつて勝敗のないゲームを取り入れたり,順位をつけない運動会であるとか,また,評価も相対評価で,成績偏重な個人評価で育ってきた世代が,今の子供たちの親の世代に当たるのかもしれません。鈴鹿の子供たちを育成するに当たって,ぜひ鈴鹿ならではの教育をしていってほしいということは,私,前からお願いをしておるんですが。  一つ例を挙げます。  鼓ヶ浦中学校は,「明日も来たいと思う学校づくり」をテーマに学校運営をしてくださっているそうです。  高校の例でちょっとずれるんですが,私の知る私立の高校ですけれども,「楽しくなければ学校じゃない,おもしろくなければ授業じゃない」というテーマを掲げているところがあります。学校の目的は,子供の一人一人の自立をお手伝いすることだと。卒業したら親のすねをかじらずに自立することができるように,学校にいる間に支援をしようというふうに言ってるわけです。ぜひ義務教育の子供ですけども,ぜひそういったところへつながるようなふうに持っていってほしいなと思います。  鈴鹿市教育基本方針である未来を拓く心豊かでたくましい子供を育てるために,仲間とともに切磋琢磨しながら育ち合う場所づくりを実現してほしい。それが鈴鹿で子育てをしたいんだ,鈴鹿に住みたいんだ,鈴鹿で働きたいんだということにつながっていくというふうに思いますので,鈴鹿の子供の育成に,鈴鹿ならではの姿勢でスタイルをつくり上げてほしいというふうに思いますけれども,教育長,お考えを述べていただきたいと思います。 ○議長(竹口眞睦君) 教育長。               〔教育長 水井健次君登壇〕 ○教育長(水井健次君) いろいろ子供の居場所づくりで御提言といいますか,いろいろ教えていただきましたが,私の方は,まずは,私たち学校教育に携わる者が,子供たち一人一人をかけがえのない存在である,かけがえのない命であることを深く認識して,そのことを機会あるごとに子供たち自身に伝えること,そして,子供たちが学校に来てよかった,私もわかる,自分もできる,私も人の役に立つんだ,そういうことから学校が楽しい,あしたも学校に行きたい,いわゆる学校を子供たちの居場所として実感できるように,これからもそういった環境づくりに努めてまいりたいと思います。 ○議長(竹口眞睦君) 後藤光雄議員,もう時間がございませんので。               〔27番 後藤光雄君登壇〕 ○27番(後藤光雄君) ありがとうございました。  子供というのは,例えば自主管理をするようなところ,そういう機会を与えれば,どんどん自分たちの力を発揮していってくれるというふうに私は信じております。ぜひ,子供たちが自分の力で,自分の生きる生き方をつかめるように,学校,教育,また生涯学習含めて,子供たちを見守っていってほしいと思います。  よろしくお願いいたします。  ありがとうございました。 ○議長(竹口眞睦君) これにて,後藤光雄議員の質問を終了いたします。  この際,暫時休憩いたします。  再開は13時55分といたします。             午 後  1 時 46 分 休 憩          ――――――――――――――――――――――――             午 後  1 時 55 分 再 開 ○議長(竹口眞睦君) 休憩前に引き続き,会議を開きます。  日程により議事を継続いたします。  南条雄士議員。               〔28番 南条雄士君登壇〕 ○28番(南条雄士君) こんにちは。  議席28番,すずか倶楽部の南条雄士です。  今回は,新学習指導要領についてと中央道路の渋滞対策についての大きく2点について質問をいたします。  よろしくお願いをいたします。  まず,1点目の新学習指導要領についてですが,質問内容は,学習指導要領が改正され,中学校体育において武道が必修になったが,平成24年度の完全実施に向けた環境整備について問うというものであります。  新学習指導要領は,平成20年の3月28日に告示されましたが,そもそもこれは,平成18年12月の教育基本法の改正に伴うものであります。  新しい教育基本法の第2条目標の第5項には,{伝統と文化を尊重し,それらをはぐくんできた我が国と郷土を愛するとともに,他国を尊重し,国際社会の平和と発展に寄与する態度を養うこと}という一文が含まれておりまして,その具体化策が新学習指導要領においても取り入れられているわけですが,中学校体育においては,1・2年生の武道の必修化が新教育基本法の具体化の一つであると言えると思います。  新学習指導要領の完全実施は,平成24年の4月からですが,今から4年足らずの間に,鈴鹿市が武道場の整備や指導者の確保をどのように進めるのか,そして,武道として指導内容をどこまで突き詰めるつもりなのかをお尋ねいたします。  まずは,武道場の整備について質問をいたします。  例えば移転新築される神戸中学校には武道場も建設される予定となっておりますが,今後,移転予定の平田野中学校ではどうなのか,そして,現在市内に唯一武道場が存在する白鳥中学校を除く,その他7校について武道場を建設する予定があるのかどうかをお尋ねをいたします。  よろしくお願いします。 ○議長(竹口眞睦君) 教育長。               〔教育長 水井健次君登壇〕 ○教育長(水井健次君) それでは,南条議員の学習指導要領が改訂され,中学校の体育授業において,武道が必修となることに関して,平成24年度の完全実施に向けた環境整備についての御質問に,御答弁申し上げます。  このたび文部科学省が公示した新しい学習指導要領は,これまでと変わらぬ理念のもと,知・徳・体のバランスのとれた力として,子供たちに生きる力をはぐくむことを目指しております。  具体的な改善内容の一つとして,伝統や文化に関する教育を充実し,健やかな体を育てることとして,保健体育の時間では,中学校で男女ともに武道を必修にすること等が改訂のポイントとして示されております。  1点目の武道場の整備についてでございますが,現在,中学校に武道場が設置されておりますのは,白鳥中学校のみでございまして,剣道の授業や剣道部の部活動として利用しております。ほかの中学校で剣道部の活動を行っておりますのは,神戸中学校で練習場所としては,屋内運動場を利用しております。また,柔道部につきましては,神戸中学校,大木中学校,千代崎中学校にあり,それぞれ普通教室に畳を敷き,練習をしております。その他の中学校におきましては,剣道部や柔道部の部活動は行っておりませんので,それぞれ個人で社会体育活動に参加したり,他の学校へ練習に出向いたりしながら,競技大会等に参加しているというのが現状でございます。  次に,今後の新たな武道場の設置についてでございますが,現在,移転改築事業を進めております神戸中学校には,屋内運動場に隣接する形で剣道場と柔道場を設置する予定であり,平成22年度の開校を目指して,本年度から建設工事等に着手いたします。  また,平田野中学校につきましては,現在,平成25年度の開校に向けて,移転改築計画を進めているところでございますが,神戸中学校と同様に,武道場の設置を視野に入れた設計を検討してまいりたいと考えております。  次に,残りの7校につきましては,柔剣道を兼ね備えた武道場を建築する場合,450平方メートル程度の床面積が必要となりますことから,現在の学校敷地内での建築が可能かどうかという問題がございます。また,それぞれの中学校が柔道,剣道,相撲の中からどの武道を選択するか,あるいは武道場の利用方法の検討や建設コストの問題など,総合的な検討が必要になりますことから,当面は,屋内運動場などの既存の施設を有効に活用していくことで対応してまいりたいと考えておりますので,御理解賜りますよう,よろしくお願い申し上げます。 ○議長(竹口眞睦君) 南条雄士議員。               〔28番 南条雄士君登壇〕 ○28番(南条雄士君) ほかの学校は体育館を利用するということで,全校に武道場を整備するというのはなかなか難しいことということですが,そもそも武道場と体育館では,つくりが全く違うわけであります。例えば武道場の床ですね,柔道場の場合は,当然柔道用の床が敷いてあるというのは体育館と全く違う点ですし,剣道場の床板ははだしでやることが前提なので,杉などのやわらかい針葉樹ですね。針葉樹の素材が適しておりますし,塗装が強過ぎると腱や関節を痛めるので,なるべく塗装はしないということになってます。衝撃吸収のために床下面にはバネなども入っております。  ほかには,文化的なことを言えば,そもそも道場と呼ばれるものには神棚が備わってると,もしくは国旗が掲揚してあるというように,根本的な考え方も,違いもあるわけであります。  このように,そもそも武道場と体育館ではつくりも,考え方も,全く違うわけですが,今後,武道場をつくる予定の学校については,そのようなつくりや考え方を理解した上で建設するのかということと,武道場をつくる予定のない学校では,授業内容に差が出てくるというのは不公平なので,武道場なしでも,ちゃんとした授業ができるのかということをお尋ねをいたします。  よろしくお願いします。 ○議長(竹口眞睦君) 教育長。 ○教育長(水井健次君) 今後,新たにつくる武道場の構造や考え方についてということですが,現在,移転改築事業を進めております,神戸中学校の武道場につきましては,同一のフロア場に柔道場と剣道場を設置する予定でございます。このため,床の仕様につきましては,柔道や剣道を同一のフロアで行うのに最適なシステムである柔剣道場用床システムを採用する予定でございます。  このシステムは,日本工業規格品であり,床下に衝撃吸収用の緩衝材が入った支持基脚等が設置されており,一般的な屋内運動場の床面よりも,さらに衝撃吸収力にすぐれたものでございます。  なお,当然のことながら,柔道場の床面には,専用の畳を敷きますが,これは取り外すことができるものを採用いたしたいと考えておりますので,場合によっては,剣道場を2面取ることも可能になろうかと存じます。  それから,もう一つの武道場のない学校で武道の授業がちゃんとできるかということでございますが,これは,先ほどもお答えいたしましたように,当面は屋内運動場などの毅然の施設を有効に活用していくことで対応してまいりたいと考えております。子供たちには,武道場がなくてもけいこする場所が体育館と等であったとしても,そこを武道場と心得てけいこに励むことから,武道の真髄に一歩一歩迫ってほしいなと願っております。 ○議長(竹口眞睦君) 南条雄士議員。               〔28番 南条雄士君登壇〕 ○28番(南条雄士君) 昨年の11月に,我々会派で武道教育の視察のために,武道指導推進校に指定されていた岩手県紫波町の紫波第一中学校に訪れたのですが,その紫波第一中学校の武道場には,当然のように神棚が備わっておりました。  武道場をつくるには,そのような伝統や文化を重んじる考え方が,そもそも大切だと思いますので,そのような考え方に基づいた上で,本来なら,なるべく全校に整備をしていただきたいと,これは希望しておきます。  それでは,2点目,指導者の確保についての質問に移ります。  学習指導要領が指定する武道は,柔道,剣道,相撲の三つですが,指導に当たっては専門的技能と知識が必要だと思います。  そこで,鈴鹿市としては,専門的技能を有する教員を他市に先駆けて確保をするのか,それとも,先ほど例に出しましたけども,岩手県紫波町の紫波第一中学では,その武道指導推進校に指定されていたからかどうかはわからないですけども,体育の教員に4日間の研修を受けさせて,特例として段位を取らせるという制度があったようですので,そのような研修制度だけで補うのか,ほかにも,地域の武道指導者などにお願いして協力を得ながら進めるのかということで,どのような体制で臨むのかということをお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(竹口眞睦君) 教育長。 ○教育長(水井健次君) 指導者の採用とか,配置とか,研修とか,あるいは地域の方々の御協力を含めて,これからどういった体制を組むのかという御質問であったかと思うんですが,教員の採用・配置につきましては,これまでも議員御承知のように,武道の専門性を持った教員の配置を幾度となく県へ要望してきております。そして,少しずつではございますが,配置が現在進んでいるところでもございます。  過去5年間を見ますと,平成16年度に剣道1名,平成18年度には剣道1名と柔道1名,平成19年度には剣道2名の教員を配置してきておりまして,現在,種目別に見ますと,柔道が8名,剣道が4名,相撲が1名,合計13名の武道に関する教員が配置されております。  今後も,平成24年度の学習指導要領の完全実施に向けて,引き続いて三重県教育委員会の方に要望してまいりたいと考えております。  あわせて,武道の専門性にすぐれた地域の方々に,ゲストティーチャーや,外部指導者として武道の心得やわざについて教えていただくなど,地域,あるいは地域団体の方々,そういった皆様方と連携を図ることについても検討してまいりたいと考えております。  それから,武道に関する教職員の研修については,三重県教育委員会が実施しております,武道の単位認定講習会や学校体育担当者研修協議会等を積極的に今後活用してまいりたいと考えております。  また,今後,鈴鹿市におきましても,武道の指導者講習会を独自に開催するなど,こういったことについても検討してまいりたいと考えております。 ○議長(竹口眞睦君) 南条雄士議員。               〔28番 南条雄士君登壇〕 ○28番(南条雄士君) ありがとうございます。  これまでも配置を進めていただいていると。そして,今後,地域指導者とか研修も,しっかり予定しているということでしたので,なるべく教えるならば本当の,本物の武道を教えていただきたいと思いますので,その点も考慮していただきたいと思います。  それでは,指導内容,内容についての質問に移らせていただきます。  そもそも柔道,剣道,相撲のうち何を教えるのかということと,武道の文化面を重視するのか,それともあくまでも体育として指導するのかという質問であります。  例えば市内唯一の武道場がある白鳥中学校では,平成18年度から体育で剣道の授業が始まりましたが,授業風景を見学させてもらったときには,体操服の上に剣道の防具をつけているという出で立ちでありました。  日本の伝統文化を授業に取り入れていただいたということは非常にありがたいことで,私が武道について最初の一般質問をした平成17年当時から比べると,大いに進歩をしていると思いますが,さらに一歩進んで提言をさせていただくならば,そもそも剣道するに当たって,体操服に防具という姿は,現代風に言うと,下着にネクタイつけてるような感覚で,非常に不自然な姿でありまして,体操服に防具をつけて竹刀でたたき合いをするのであれば,剣道着とはかまをきちんと着装して,その上で木刀で素振りをさせるという方がよっぽど武道しての剣道らしいものであります。  ちょっと紹介させていただきたいんですけども,学習指導要領の改正に合わせて,こういう本が出ておるんですね。「中学生と指導者のための武道・体育シリーズ①剣道」というのですけども,②が柔道というのもありますね,②柔道,③空手というのもありますけども,この①剣道という本の内容を紹介させていただきますと,礼儀作法の歴史から始まって,道場とは何かですね。ここには道場や相撲の土俵で神を祭る意味についても書いてあります。道場とは何かとか,陰陽道に由来する陰と陽ですね。右と左の違い。ここには,なぜ道着は右襟を下にして着るのかですね。なぜはかまのひだは右が2本で左が3本なのかということが,陰陽道に基づいて書いてありますし,剣道着やはかまの着装方法,ひもの結び方,竹刀の扱い方,礼法ですね。上座と下座の考え方とか,正座の仕方,蹲踞の仕方,竹刀や防具の扱い方,そして日本剣道形の理合と解釈など,竹刀を使った打ち合いではない,剣道の文化としての面に関する記述が129ページあるんですけども,そのうちの124ページ使って延々とつづられております。  そして,竹刀を使ってのけいこは,最後の5ページだけですね。ちょこっと申しわけ程度に触れられているというぐらい,竹刀でのたたき合いというよりも,それ以外の伝統文化面に重きが置かれた記述になっております。それが本来の武道としての剣道だということであります。  学習指導要領の各分野別の目標の剣道の部分には,打ったり受けたりすると,その程度の記述しかありませんので,体操服の上に防具という授業形態にならざるを得ないのかもしれないですが,分野別の目標には,ほかにも伝統的な行動の仕方を守ろうとするという記述であるとか,武道の特性や成り立ち,伝統的な考え方を理解しという記述もありますので,解釈の仕方によっては,より本来の武道に近い指導もできるはずだと思います。  そこで,鈴鹿市は,武道をどのようにとらえて,今後,どのような武道の授業を行うのか,言いかえれば,体育の授業で本来の武道を教えるのか,それとも何となく武道っぽいことを教えるのかということをお尋ねをいたします。  よろしくお願いします。 ○議長(竹口眞睦君) 教育長。 ○教育長(水井健次君) 武道の指導内容について御質問いただきましたので,お答えします。  中学校の保健体育科におきましては,多くの領域の学習体験をさせた上で,みずからに適した運動を選択し,生涯にわたって運動に親しみ,健康の保持,増進のための実践力を育成することを目標としております。  なお,新学習指導要領では,第1学年及び第2学年において武道が必修となり,その武道領域には柔道,剣道,相撲の三つの内容が示されており,地域や生徒の実態等に応じて,その中から一つの内容を選択して学習することとなっております。  必修となった第1学年及び第2学年につきましては,わざができる楽しさや,喜びを味わい,基本動作や基本となるわざができるようになることをねらいとしており,第3学年においては,球技と武道から,学校等の実態等に応じて一つ以上の選択となり,わざを高め,勝敗を競う楽しさや喜びを味わい,得意わざを身につけることができるようにすることをねらいとしております。  こういったことで,武道の学習を通して,礼を重んじ,互いに相手を尊重する態度を表したり,苦しくてもあきらめない強い精神力を身につけるといった心の育成,わざの名称やわざのかけ方,相手との対応に必要な基本的な動作を身につけるといったわざの習得,そして,みずから健康・安全に気を配り,体を鍛え,体力を高める,つまり心・技・体の調和のとれた人間形成がなされると考えられております。  今後,私ども教育委員会といたしましても,そういったことで,平成24年度の完全実施に向けて,武道領域が適切に指導され,豊かな心や健やかな体を育成していけるよう支援してまいりたいと,こんなふうに考えております。 ○議長(竹口眞睦君) 南条雄士議員。               〔28番 南条雄士君登壇〕 ○28番(南条雄士君) ちょっと私の聞いたところのとは,ちょっと違うかなと思いますけども,心・技・体の調和のとれた人間形成とか,今後,適切に指導するという言葉がいただけましたので,ぜひともよろしくお願いいたします。  今までは,ちょっと私の専門の剣道について述べましたけども,例えば相撲にしても,本来はまわしを締めなければ始まらないものだと思いますし,柔道にしても,襟がないと,そもそも柔道にならないということで,柔道着を着なければできないわけですね。  しかしながら,この学習指導要領を考えた文部科学省のお偉いさん,伝統文化を尊重しようと言いながら,武道の文化的な面をほとんど理解できてないというわけだと思います。  そこで,先ほど言いましたように,本来は,国が道着とか,はかま,まわし,こういったものの教材予算を全額負担してでもやるべきだと思いますけども,鈴鹿市からも,国や県に対して,予算的な措置について強く要望することができないか,そして,それがだめなら,国はほっといてでも,市が予算を出して本格的な,まず着装から入って,武道の授業をするつもりがないかということをお尋ねをいたします。 ○議長(竹口眞睦君) 教育長。 ○教育長(水井健次君) 国や県に対して,予算的な措置について要望していくことの必要性を,今,御指摘いただいたと思うんですが,平成24年度の学習指導要領の完全実施に向けて,私どもとしても,今後,国や県の,そういった動向ですね,対応を十分注視しながら,予算要望をしてまいりたいと。そして,それに合わせて,いろいろこれから検討してまいりたいと思っております。  よろしくお願いします。 ○議長(竹口眞睦君) 南条雄士議員。
                  〔28番 南条雄士君登壇〕 ○28番(南条雄士君) ありがとうございます。  予算要望を検討していただけるということですので,よろしくお願いいたします。  それでは,2番目の質問ですね,中央道路の渋滞対策についての質問に移ります。  近年の大規模商業施設の集中もあって,中央道路,特に汲川原橋から平田町駅,さらには労金の交差点あたりにかけて,渋滞が非常に激しくなってきておりまして,渋滞だけなら,まだしょうがないところもあるのですが,渋滞を避けようとして地域の生活道路を猛スピードで駆け抜ける車がふえてきておりまして,周辺地域住民の安全が脅かされております。  この渋滞の原因を鈴鹿市はどのようにとらえ,解決策をどう考えているのか,そして,抜け道の防止策ですね。抜け道を走る車は,そのまま中央道路を走る車よりも,早く行きたい,先に行きたいということから,当然,スピードを出して飛ばしていくのですが,そもそもその抜け道に使う生活道路をゆっくりしか通れないような対策をとれば,抜け道を走る車自体が減少して,地域住民の安全も守れると思うのですが,そのような抜け道防止策をどう考えているのかというのが質問の趣旨でございます。  まず,渋滞の解決策,資料1,お願いします。               〔資料をスクリーンに示す〕  この真ん中を通っているのが中央道路ですね。  この平田野中学校と本田技研の間の道ですね。間の道からずっと抜けていくと平安閣のところまで突き抜けるわけですけども,これは,平野三日市線と言うらしいんですけども,資料,そのままで。  この平野三日市線が,今,途中でとまっているんですね。これが開通すれば,解決策の一つになると思いますので,これがいつ開通するのか,そして,開通したら中央道路の渋滞がどれぐらい,何割程度削減,緩和されるのかというのが,まず一つであります。  もう一つは,渋滞の原因というものは,交通量が多いことに加えて,橋や踏切がかかわっていることが多いので,新橋をかけてみてはどうかというものですが,例えばこの地図で言いますと,サーキット道路をずっと北上していきまして,鈴鹿中学の隣を通って河川敷,鈴鹿川河川敷に行き渡ります。ここから,ここですね。日本コンクリートの……,資料2をお願いします。               〔資料をスクリーンに示す〕  これ拡大,ちょっと見にくいですかね,拡大した図ですけども,この間ですね。これ庄野橋ですね。庄野橋と定五郎橋の間になりますが,約400メートルぐらいですね。庄野橋や定五郎橋は300メートルぐらいで,汲川原橋の高架の全長は600メートルぐらいだと思いますので,その中間の長さになると思います。  資料1に戻してください。               〔資料をスクリーンに示す〕  これは,あくまでも例えばの話で聞いていただきたいのですが,この橋ができると,ここですね。日本コンクリートから津賀坂をずっと通ってさつき温泉の隣を通って,鈴鹿インターに向かう4車線道路と接続するというわけで,これと先ほどの平野三日市線の開通を合わせると,かなりの渋滞分散効果があると思うのですが,抜本的な渋滞解決策として,この2点をお尋ねするとともに,そのほかにも行政が考える計画があれば示していただきたいと思います。  続いて質問させていただきます。  抜け道防止策,資料3をお願いします。  抜け道の防止対策ですね。               〔資料をスクリーンに示す〕  これは,国土交通省の社会実験として,平成18年から19年にかけて,東京都国分寺市で行われたハンプと狭窄の実験であります。  真ん中の写真を拡大,お願いします。  これはハンプと呼ばれる,いわゆるかまぼこですね。全長,大きいです。車,見ていただくと,車1台分ぐらい全長があります。ちょっと見にくくて済みません。小さいハンプだと,今まで小さいハンプしかなかったと思うんですけども,小さいハンプだと,騒音や振動が激しいんで,近年は全長4メートルとか,全長8メートルのハンプが開発をされておりまして,実験の結果,これだと上下動があるから,振動は少し大きくなれば,走行スピードが落ちるため,騒音は少し小さくなるということで,交通量の減少とあわせて,周辺住民にもおおむね好評だったということであります。  続いて,右の写真ですね。ありがとうございます。  これは,狭窄といいまして,道幅を部分的に狭くして通行速度を落とす試みであります。これも抜け道防止に効果があるようでございます。  資料4をお願いします。               〔資料をスクリーンに示す〕  これは,国土交通省のあんしん歩行エリアというものがありまして,それに指定されている大阪府藤井寺市の社会実験であります。  これも,平成18年の実験ですが,こちらハンプとクランクを実験しております。  右の真ん中の写真を拡大してください。  クランクというのは,道路の左右に交互に出っ張りをつくって蛇行させると。ジグザグ運転をさせるということによって,スピードを落とさざるを得ないわけですね。自然とスピードが落ちるという取り組みですね。こちらハンプとは違って,振動が出ないということで,私は,個人的には一番興味がある対策であります。  この写真では,実験中のため三角コーンを使っておりますが,ちゃんとできると,本来は植え込みとか,可倒式のポールを使いますので,もっと見ばえはよくなると思います。  資料,ありがとうございました。  そのほかにも,海外ではETCを使って,住民が通るときだけゲートがおりるシステムなんかも開発されているようであります。  鈴鹿市も,国土交通省のあんしん歩行エリアに平田,神戸,白子の3地区が指定されておりまして,私が言う汲川原橋から平田駅を越えて,労金の交差点あたりにかけても,その平田エリアに含まれているわけですが,同じあんしん歩行エリアの大阪府藤井寺市がやれて,鈴鹿市がやれないわけはないと思いますので,このような抜け道防止策をとることができないかということをお尋ねをいたします。  以上,渋滞解決策と抜け道防止策の2点についての答弁をお願いいたします。  なお,時間の都合上,市長答弁は省略していただきますようにお願いをいたします。 ○議長(竹口眞睦君) 都市整備部長。              〔都市整備部長 古川 登君登壇〕 ○都市整備部長(古川 登君) それでは,南条議員の御質問であります都市計画道路鈴鹿中央線における渋滞対策に関しまして,御答弁を申し上げます。  都市計画道路鈴鹿中央線は,本市の西の玄関口であります,東名阪自動車道鈴鹿インターチェンジと本市の中心部及び広域的な国道である国道23号,国道1号とも連携します最も重要な都市計画道路でございます。  議員御指摘の汲川原橋南詰交差点から近鉄平田町駅付近までの交通渋滞の原因についてでございますが,この区間におきましては,土地利用が大きく変化し,市街地の工場や病院跡地等に建設されました宅地開発,商業施設,また,御薗町周辺における企業の進出等により,自動車交通量は増加の一途をたどっており,それが渋滞の原因であると考えております。  とりわけ,朝夕の通勤時間帯を中心とした交通渋滞の慢性化が生じてきており,市民の皆様方の安心・安全な生活感が高められるような対策が適宜必要であると考えております。  議員も御承知のとおり,本市の幹線道路整備につきましては,鈴鹿市道路整備プログラムに基づきまして,計画的に推進させていただいております。  この鈴鹿市道路整備プログラムの前提となります,市内の幹線道路配置計画の見直しに際しましては,幹線道路整備状況の進捗,特に新名神高速道路と北勢バイパスを結ぶ地域高規格道路,鈴鹿亀山道路の動向を見ながら,広域幹線道路との連携強化,高速道路へのアクセス向上などを勘案し,検討する必要がございます。  本年度におきましては,幹線道路配置計画の基本となります交通量調査を,本市が管理いたします道路におきまして,全市的に調査をする予定でございます。  さらに,次年度におきましては,国・県より出されております交通量調査結果も勘案し,市民生活の利便性の向上を目的としまして,幹線道路配置計画の見直しの検討をさせていただきます。  なお,議員より御提案をいただきました,中央道路の交通渋滞対策としての新設道路や,鈴鹿川への新しい橋の架設等につきましても,その必要性と架設場所も含めまして,幹線道路配置計画を見直す中で検討してまいりたいと考えております。  よろしく御理解を賜りますよう,お願い申し上げます。  最後に,汲川原橋南詰交差点付近の具体的な渋滞緩和対策といたしましては,汲川原橋方面へのスムーズな右折誘導を目的といたしました右折車線の増設及び右折滞留長を延長することにより,少しでも渋滞が緩和されると考えられますので,管理者であります三重県鈴鹿建設事務所に対しまして,交差点改良につきまして,積極的に働きかけてまいりたいと考えておりますので,よろしく御理解を賜りますよう,お願い申し上げます。 ○議長(竹口眞睦君) 土木部長。               〔土木部長 大井明人君登壇〕 ○土木部長(大井明人君) それでは,私からは,土木部関係の部分につきまして,御答弁申し上げます。  まず,渋滞緩和の効果が期待される事業といたしまして,現在,整備を進めております,都市計画道路平野三日市線の整備状況につきまして,御説明申し上げます。  都市計画道路平野三日市線は,平野町地内の都市計画道路汲川原橋徳田線との交差部を起点とし,東に向け市道加佐登鼓ヶ浦線,県道三行庄野線,都市計画道路石薬師道伯線とそれぞれ交差し,終点の北勢バイパスに至る約3キロメートルの都市計画決定されました路線でございます。  起点から市道大池三丁目201号線までの約1,350メートルと,県道三行庄野線と都市計画道路石薬師道伯線との間約450メートルにつきましては,御承知のとおり,完成し,供用されておりまして,現在,この間に位置する未整備区間,延長約500メートルにつきまして,平成10年度に都市計画事業の認可を受けて,総幅員16メートル,2車線,両側歩道の整備を進めているところでございます。  平成17年度には,大池三丁目側から東に向け約200メートル区間を,平成18年度には,主に県道三行庄野線との交差部分約40メートルの改良を,また,平成19年度には,この交差点改良部分から西側へ約140メートルの区間での工事を実施してまいりまして,現在,残る120メートル区間の整備を進めております。  完成に向けては,残る事業用地の確保など課題もございますが,一日も早い完成に向けまして努力してまいりたいと存じますので,よろしく御理解賜りますよう,お願い申し上げます。  なお,議員御質問の都市計画道路平野三日市線が開通したら,鈴鹿中央線の渋滞が何割程度緩和されるのかについてでございますが,現在のところ,本市として,そのような資料を持ち合わせておりませんが,事業の投資効果を実証する必要もございますことから,平野三日市線供用開始後において,本線及び周辺道路の交通量調査の実施も検討させていただきたいと存じます。  続きまして,あんしん歩行エリアにおける本市の通過交通対策について,御答弁申し上げます。  我が国では,交通事故者数に占める歩行者と自転車利用者の割合が4割を超えており,欧米と比べて高い割合となっております。また,歩行中の交通事故者の約6割が自宅付近で被害に遭っております。  このような状況の中で,平成15年に警察庁と国土交通省が歩行者及び自転車利用者の安全な通行を確保し,死傷事故抑止対策を集中的に実施するため,緊急に対策が必要な住宅系地区,または商業系地区をあんしん歩行エリアとして,全国で796カ所,三重県内では11カ所が指定されました。  本市におきましても,近鉄鈴鹿市駅,平田町駅,白子駅の周辺3カ所が指定され,歩行者や自転車を利用する人々が安全に,そして安心して通行していただけますよう,道路反射鏡,防護さく,区画線設置などを行うとともに,グリーンベルトなど歩行者空間,段差解消など,歩道整備改良事業を実施しております。  次に,抜け道防止策についてでございますが,議員御指摘のかまぼこ状の突起であるハンプやクランクは,通過する車両の速度を制限するといった効果は十分考えられるところでございますが,住宅地の中の生活道路に設置を行いますと,道路交通上,事故発生の要因となることも考えられます。  また,一方通行,指定方向外通行規制などの実施により,自転車通過交通量を抑制いたしますと,実際に道路を利用される住民の方からの反対の意見など,課題も多いと考えられますことから,より多面的な見地から,総合的な判断が必要になると存じます。  抜け道となっている道路の安全対策といたしましては,ハンプ,クランクも含め,外側線減速帯設置による車線の狭小化や,交差点のカラー化による強調など,ハード的手法を適当に組み合わせ,より質の高い環境を確保することが考えられます。  議員の紹介にもございましたが,このような取り組みを試行的に行っている自治体も聞いておりますので,今後,調査・研究してまいりたいと存じます。  なお,これらの対策を実施するには,公安委員会等の関係機関との協議はもちろんのこと,地元住民の皆様方の御理解・御協力が不可欠でございますので,よろしく御理解・御協力を賜りますようお願い申し上げます。  以上でございます。 ○議長(竹口眞睦君) 南条雄士議員。               〔28番 南条雄士君登壇〕 ○28番(南条雄士君) もうちょっと時間がないので,再質問だけ簡潔にさせていただきますけども,抜け道防止策ですね。先ほどの答弁ですと,公安とか地元の理解が必要ということでした,公安の協議とか地元の理解が必要ということでしたけども,裏を返せば,公安も地元も了解すれば,実験的なやり方でもいいんですが,クランクやハンプなどの対策をしていただけるという解釈をしてもよいのかということをお尋ねをいたします。  以上です。 ○議長(竹口眞睦君) 土木部参事。 ○土木部参事(伊藤辰雄君) それでは,南条議員の御質問に,お答えいたします。  先ほど御答弁いたしましたとおり,道路管理者といたしましては,地域住民の皆様が安心して暮らせ,また,安全に活動いただけますよう,地元住民の方の御理解・御協力を得て,抜け道防止策を多面的に検討し,安全対策を試行していきたいと考えておりますので,よろしく御理解願いますようお願いします。  以上でございます。 ○議長(竹口眞睦君) 南条雄士議員。               〔28番 南条雄士君登壇〕 ○28番(南条雄士君) 地元がよきゃいいという意味だと思いますけども,そうですね,最後,今,あんしん歩行エリアのうち,平田地区についての質問でしたけども,鈴鹿市内には神戸や白子地区も指定されておりますし,エリア外でも危険な道はたくさんあると思います。  というわけで,あんしん歩行エリアだけでなく,市内で危ない,危険な場所があれば,どこでもそういった対応していただけるのかということをお尋ねをいたします。 ○議長(竹口眞睦君) 土木部参事。 ○土木部参事(伊藤辰雄君) それでは,再度の御質問に,お答えいたします。  本市におきましては,市道における交通危険個所をより迅速かつ的確に把握するため,地元自治会からの御要望をいただき,現地確認を調査し,地元関係者との協議をした上,市道の安全管理,安全環境の確保に努めておりますので,よろしく御理解のほど,よろしくお願いします。 ○議長(竹口眞睦君) これにて,南条雄士議員の質問を終了いたします。  この際,暫時休憩いたします。  再開は14時55分といたします。             午 後  2 時 42 分 休 憩          ――――――――――――――――――――――――             午 後  2 時 55 分 再 開 ○議長(竹口眞睦君) 休憩前に引き続き,会議を開きます。  日程により議事を継続いたします。  佐久間浩治議員。               〔24番 佐久間浩治君登壇〕 ○24番(佐久間浩治君) 皆さん,こんにちは。  24番,新政会の佐久間浩治でございます。  今議会は,鈴鹿市議会始まって66年の歴史の中で,23人という一般質問が行われ,非常に活発な議会となりました。私も1年ぶりでございますが,この席に立たせていただくことを決意をいたし,また,この6月議会最後の大トリとして一般質問をさせていただきますので,よろしくお願いをいたします。  しばらくぶりでございますので,ミスのないように的確にお尋ねをいたしますので,明快なる御答弁をよろしくお願いをいたします。  それでは,通告に従いまして,大きく公用車について2点をお尋ねをいたします。
     まず,1点目の公用車の駐車場でございますが,この件は,平成12年6月議会で,結婚式場ディアナ跡地に鈴鹿農業協同組合と鈴鹿市が公用車駐車場の賃貸借契約を交わされたことの質問をさせていただいて以来,今回で7回目の質問となりますが,8年間の賃借金額は総額で幾らになったのか,また,年度別の金額をお聞かせください。  借地面積と駐車可能台数はいかほどであったか,新庁舎完成に合わせて,公用車の駐車場の確保はされていたのか,鈴鹿農業協同組合の旧ディアナ跡地を平成19年度末に賃借契約を解除されたとお聞きしました。現在の公用車駐車場はどのように確保されているのかお尋ねをいたします。  引き続き,2点目の公用車の集中管理でございますが,1点目と同じく,平成12年6月議会で公用車の台数が多過ぎるのではとお尋ねをいたしてから8年が過ぎました。それで公用車管理システムと必要車両台数の取り組みはどのように変わってきたのかをお尋ねをいたします。  1回目の質問を終わります。 ○議長(竹口眞睦君) 市長。                〔市長 川岸光男君登壇〕 ○市長(川岸光男君) それでは,佐久間議員の御質問に,御答弁申し上げます。  公用車についてでございますが,平成20年4月1日現在,水道局管理の公用車を除きまして,266台の車両を管理いたしております。この中には,消防車両や出先機関の公用車も含んでおりますので,本庁管理の公用車といたしましては117台でございます。  現在の公用車駐車場は,平成19年度末に,鈴鹿農業協同組合所有の旧ディアナ跡地を返却いたしましたことから,旧分館第二周辺駐車場を中心といたしまして,従来の職員駐車場や来庁者臨時駐車場に分散確保することにより運用いたしております。  次に,公用車の集中管理につきましては,行財政改革・集中改革プランの改革事項である公用車の維持管理の見直しの実現のために,各所管課管理の公用車から道路維持,産業車などの専用業務車両を除き,一括集中管理車両として運用稼働率の向上を図り,結果として公用車台数を削減することにより,事務事業のコストの削減を目的といたしております。  具体的には,平成15年度より,全職員が利用可能な集中管理車両といたしまして一部運用を開始し,平成19年度より本格的な公用車集中管理を実施いたしております。  なお,詳細につきましては,担当部長より答弁をいたさせます。 ○議長(竹口眞睦君) 総務部長。               〔総務部長 舘 哲次君登壇〕 ○総務部長(舘 哲次君) 公用車の駐車場と集中管理について,何点かの御質問をいただいております。  平成19年度末まで鈴鹿農業協同組合より賃借しておりました旧ディアナ跡地の賃貸借契約の件につきましては,平成11年度にまでさかのぼります。  当時,公用車駐車場は,NTT北側駐車場63台,NTT南側駐車場22台,近鉄線南側駐車場22台及び市民会館西側駐車場40台,合わせまして4カ所,147台分を旧庁舎周辺に確保しておりました。  しかしながら,新庁舎建設に伴いまして,旧本館周辺の来客用駐車場が使用できない状況となりましたことから,平成12年度より来客用74台,公用車135台,合計209台分の駐車場といたしまして,旧ディアナ跡地を賃借することといたしました。  借地面積につきましては,4,825.89平方メートルでございます。  賃借料は,平成12年度より平成15年度の4カ年は年額1,500万円,平成16年度は年額1,410万円,平成17年度及び平成18年度は年額1,320万円,平成19年度につきましては年額1,200万円でございまして,8年間の合計は1億2,750万円でございます。  当初の公用車駐車場計画といたしましては,現在,使用中の立体駐車場西側に第2期工事により立体駐車場を増設し,現在の立体駐車場の最上階部分に約100台分の公用車駐車場を確保することで,旧ディアナ跡地を返却する計画でございましたが,立体駐車場第2期工事の中止に伴いまして,最上階部分は来客用の駐車場として確保することといたしました。  その代替案としましては,一時,旧分館第二庁舎敷地を含む周辺市有地を公用車駐車場として利用する計画も検討されましたが,公用車駐車場整備計画を再検討する中で,旧ディアナ跡地のうち,公用車駐車場として必要な約2,860平方メートル分を取得することとし,旧分館第二庁舎敷地を含む周辺市有地は処分して,その財源に充てることといたしました。  結果的に,この計画は,鈴鹿農業協同組合と最終合意に至らず,19年度末をもって旧ディアナ跡地駐車場は,すべて返却することとなりました。  こうした経緯の結果,平成20年度,公用車駐車場といたしましては,閉鎖しておりました旧分館第二南駐車場に53台分,分館第二西駐車場に12台分,また,職員駐車場として使用しておりました附属建物付近南北駐車場37台分,同じく,地子町公園北駐車場に5台分,さらには,従来は来客用駐車場でありましたが,利用頻度が少なく,通常時は閉鎖しておりましたNTT南駐車場22台分も公用車駐車場として使用いたしまして,市庁舎等公用車車庫5台分も含め,合計134台分を確保し,運用している状況でございます。  次に,公用車の集中管理につきまして,お答えを申し上げますが,公用車集中管理の手始めといたしましては,平成12年度の各車両ごとの稼働率を調査した結果をもとに必要車両台数を定めまして,平成15年度より,当時の公用車担当部署でありました財務課へ11台の配置がえを行い,集中管理車両として運用を開始いたしました。  それと並行して,老朽化した公用車を車検期間満了時期に合わせて順次廃車をし,平成15年度には,最終的に11台の削減を実施をいたしました。  その後,分散しておりました旧庁舎で業務を行う間は,台数削減は困難でございましたが,平成18年1月に新庁舎が供用開始されたことに伴いまして,公用車の本格的な集中管理体制を検討いたしました。  その成果といたしまして,平成19年度より,本庁における公用車管理体制を従来の全職員を対象とした集中管理車両と,各部内職員対象の部内集中管理車両,各課専用業務の管理車両の3分類に区分をし,さらに鈴鹿市行政情報ネットワークシステムによる公用車の予約入力画面を活用し,時間単位での効率的な運用を図ってまいりました。  また,予算編成時における公用車更新の条件につきましても,整理・検討をいたしました結果,本庁管理の公用車につきましては,平成19年度当初で139台でしたが,平成20年度当初につきましては,22台削減の117台での運用となっております。  今後につきましても,公用車管理運営につきまして,専用業務に必要な所管管理者両を除き,現在の部内集中管理車両をできる限り,管財営繕課所管の集中管理車両に移行させることにより,運行稼働率の向上に努めますとともに,公用車更新につきましても,一層の条件整備を整え,さらなる公用車台数の削減に努めてまいりたいと考えておりますので,御理解いただきますように,よろしくお願いを申し上げます。 ○議長(竹口眞睦君) 佐久間浩治議員。               〔24番 佐久間浩治君登壇〕 ○24番(佐久間浩治君) どうもありがとうございました。  平成20年度公用車駐車場は,閉鎖をしておりました旧分館第二南駐車場,旧の教育委員会の南側の駐車場というふうにわかりました。これが53台,分館第二西駐車場が12台,そして職員の駐車場であった附属建物付近の南と北に37台分,そして,地子町公園北駐車場に5台分,来庁者用であったNTT南駐車場に22台分,そして,市長車など公用車車庫に5台分と。合計が134台分と。これを7カ所に分散されておりますということだと思うんですが,附属建物付近の南と北を一つ一つ数えておりますから,7カ所に分散をされておりますが,もう少し7カ所に134台,特にまた,5台とか12台というような置き方は,公用車の駐車場としては,ちょっと不適切じゃないかと。もう少しまとめての駐車場は検討してみえるのかどうかを2回目にお伺いいたします。  よろしくお願いします。 ○議長(竹口眞睦君) 総務部参事。 ○総務部参事(加藤正晴君) 今現在,7カ所の公用車駐車場に分散しておりますものをもう少しまとめてという御質問でございます。  建設的な御意見をいただきまして,ありがとうございます。  平成20年度の公用車駐車場につきましては,鈴鹿農業協同組合との交渉が不成立となりました平成20年3月に,急遽検討いたしたものでございますので,市有地等の有効利用を優先した結果といたしまして,狭隘地の利用も含め,7カ所に分散駐車となった経緯でございます。  今後につきましては,平成17年6月定例会におきまして,佐久間議員の一般質問の際に御指摘もいただいておりますが,公用車駐車場の往復によります近鉄鈴鹿線の踏切の遮断時間の問題や,職員の時間的なロスを解消するため,できましたら線路南側庁舎周辺にて公用車駐車場を確保すべく検討してまいりたいと考えておりますので,よろしくお願いをいたします。  以上でございます。 ○議長(竹口眞睦君) 佐久間浩治議員。               〔24番 佐久間浩治君登壇〕 ○24番(佐久間浩治君) 御答弁ありがとうございます。  ただいま,今後は,線路の南側へ駐車場を持っていきたいというふうなことを御答弁いただきました。私も前回に,あの駐車場,南側,北側の駐車場においては,線路の平田方面,また,若松方面への往復の電車がとまるということで,踏切のとまってる時間が長いということで,場所的にはだめだよということをお話をさせていただいたことがあるかと思っております。  それでは,3回目の質問でございますが,平成の12年6月議会の答弁の中で,水道局,消防署,出張所を除く本庁舎分の公用車が155台というふうに,12年の6月で答弁をいただきました。先ほどの答弁の中では,19年度より,本庁の公用車管理体制を従来の全職員対象とした集中管理車両と各部内職員対象の部内集中管理車両,各課専用業務管理車両の3分類に区分し,さらに,鈴鹿市行政ネットワークシステムによる公用車予約入力画面を活用し,時間単位で効率的な運用を図りましたと。また,公用車更新の条件につきましても整理しました結果,117台と,以前の私が12年の6月にお聞きしたことから見ると,38台が削減されたということでございますので,これに関しましては,私は評価をいたしたいというふうに思っております。  しかし,まだまだ,14年の3月議会で,当時総務部長の松原副市長の答弁ですが,建設中の立体駐車場の最上階に100台分のスペースを確保する全庁的な集中管理を実施いたしましたら,本庁分の公用車は100台で,ほぼ可能であると考えておりますというお答えをいただいております。  そこで,あと100台に対しましては,17台の削減に向かって集中管理をやってもらなきゃならんというふうに思っておりますが,今なお第2期立駐ができなかったため,100台分をまとめた駐車するところがないということで,無理かもわかりませんが,一度,この17台の削減に向かっての集中管理についてお伺いをいたしたいと思います。  これは,副市長に少し答えていただけますかな,どうぞよろしく。後にしますか。後でも,先ちょっと一言よろしく。 ○議長(竹口眞睦君) 総務部参事。 ○総務部参事(加藤正晴君) 117台から,あと17台削減をして100台にという御質問でございます。  まず,公用車の集中管理につきまして,38台の削減をいたしましたことに対し,御評価をいただきまして,まずお礼を申し上げます。  さて,御質問の本庁舎の管理公用車100台体制でございますけれども,現在の117台の内訳といたしましては,管財営繕課所管集中管理車両15台,部内集中管理車両32台,各課管理車両70台となっております。  部長答弁にもございましたけれども,各課管理車両の中には,道路維持作業車など,専用業務車両もございますが,今後,一般業務車両につきましては,できる限り,集中管理車両として集積を行い,鈴鹿市行政情報ネットワークシステムによります公用車予約システムの有効活用により,100台体制に近づけるような公用車削減に向けて努力してまいりますので,よろしく御理解のほど,よろしくお願いいたします。  以上でございます。 ○議長(竹口眞睦君) 答弁終わりましたけど,よろしいか。  佐久間浩治議員。               〔24番 佐久間浩治君登壇〕 ○24番(佐久間浩治君) はい,わかりました。  それでは,平成12年6月議会の加藤前市長の答弁ですが,これは少々早い時期でしたが,大規模な駐車場用地を確保できるこの機会に,本年4月1日ということは,12年の4月1日から5年間程度借用いたしました。そのような御答弁を12年の6月議会でいただきました。そして,2回目の答弁でもって,当時総務部長の松原副市長さんが解体の時期は,じゃ,いつごろかという私の質問に対しまして,北館,そこらの解体の時期は新庁舎建設のスケジュールでまいりますと,平成13年度に入ってから始めたいと予定してますとのことでございました。  ディアナ跡地駐車場,すなわち鈴鹿農業協同組合との賃借契約が,私は,これ8年間を借りておりましたが,まず,3年ほど必要ではなかったのかと,私は思うわけでございます。まず,12年度に借りたということは,まだ少し早過ぎたけども,この場所がなくなるといかんということから,12年度は借りたと,これが1,500万でございます。そして,18年度分,これは18年といいますと,ちょうど17年の末であれですから,18年の1月からは,新しい新庁舎ができ上がって,少しは残務的なとこがあったと思いますが,18年度分が1,320万円,そして19年度分の1,200万円と。合計をいたしますと,約4,020万円の税金が要らないとこへいったんではないかというふうに私は思っておりますが,このことについてどういうふうな御見解を持ってみえるか,説明をお願いいたします。 ○議長(竹口眞睦君) 松原副市長。 ○副市長(松原俊夫君) 佐久間議員に,再度,私の名前が登場してきまして,ただいま6年,7年前のことを思い出して,今考えているところでございますけども,確かに当時,いろんな庁舎建設の計画の中で,立体駐車場を建てるという中で,いろんなところを検討しておった状態だったと思います。  それで,工事状況の中では,どうしても来庁者用の駐車場がなくなりますので,とにかく駐車場を確保しなきゃならんということで,たまたまあいておりましたディアナ跡地の駐車場をお借りするという話になったと思っております。  それで,私も答えるときに,平成13年度からというふうに答えたんでしょうね。私,ちょっと詳しくは議事録を確認しないとわかりませんけども,実際は12年から借用したということになっておると。18年に庁舎が完成して,その間にいろいろあったんですけども,そのときに返さなかったのはどういうことかなということかと思いますけども,これにつきましては,平成12年6月の際に答弁させていただいてますとおり,地質調査や旧庁舎の解体工事,そして新庁舎の改築工事と,来庁者駐車場の使用を断続的に制限する必要が生じてきたところでございます。そして,少し早い時期でございましたが,大規模な駐車場用地を確保できるこの機会に,市民の皆さんの利用を第一に考え,鈴鹿農業協同組合所有の土地を借り受けたということでございまして,来客用駐車場兼公用車駐車場として新庁舎建設にあわせて,当初5年間程度借用して利用されていただくと計画で,確かにございました。  結局,その後,市町村合併問題やら新庁舎の談合問題等ございまして,新庁舎の竣工が平成18年9月までずれ込むことになりまして,西館改修工事や来客用駐車場整備を含めて,最終的には平成19年3月にて完成となっておるところでございます。  こうした経緯の中で,公用車駐車場につきましては,立体駐車場の第2期工事の中止に伴う計画変更がございまして,答弁でも申し上げましたように,旧ディアナ跡地を公用車駐車場として取得をすべく交渉を重ねてまいりましたが,最終合意に至らずに全面返却となりました。  すなわち,平成18年度につきましては,新庁舎の竣工時期に伴う契約の延長でございました。平成19年につきましては,鈴鹿農業協同組合と交渉段階での延長でございますことより,御理解を賜りたいと存じます。  結果としまして,公用車駐車場は,一部職員用駐車場や来客用駐車場を,臨時駐車場を転用いたしましたが,旧ディアナ跡地返却に伴う来客用駐車場45台分及びNTT南来客用駐車場20台分を公用車駐車場に転用いたしましたことに伴いまして,合計65台の来客用駐車場が減少いたしましたが,立体駐車場236台分,市民会館西駐車場40台分及びNTT北駐車場に42台分の来客用駐車場を合計318台分確保することによりまして,通常業務におきましては,十分対応可能な状況でありますことにより,市民サービスの低下となってはおりませんので,御理解を賜りたいと存じます。  いろいろ記憶をたどっておりますので,間違いもあるかもわかりませんが,よろしくお願い申し上げます。 ○議長(竹口眞睦君) 佐久間浩治議員。               〔24番 佐久間浩治君登壇〕 ○24番(佐久間浩治君) もう一度,また別の件でございますが,これは,平成17年12月議会でございます。これもやはり一般質問の中で18年,その明くる,翌年の1月4日に開庁式を迎えるというふうなことであったので,この場で駐車場の実施に向けての説明がまだございませんでしたので,4度目になりましたが,再度,検討の結果を尋ねました結果,新庁舎完成に伴う立体駐車場建設について,さまざまな要素を十分に検討して方向性を出しました上,議員の皆様と協議させていただきたいと考えておりますと,川岸市長の答弁でございました。その後,18年1月,立体駐車場第2期工事の計画変更の資料をいただきました。確認をいたしましたところ,分館第二周辺に公用車駐車場として118台,線路横に8台,附属建物西側に12台,合計138台というふうに私は資料をいただいて確認をいたしました。この時点でおきますと,旧教育委員会の建物を解体をする予定で駐車場にするというふうに伺っておったわけでございますが,まだ今なおして解体はなされずに置かれておりますが,どうして,この解体はおくらせたのであるかをちょっとお尋ねをいたします。  よろしくお願いをいたします。 ○議長(竹口眞睦君) 総務部長。 ○総務部長(舘 哲次君) 旧分館第二におきましては,立体駐車場の第2期工事計画の変更によりまして,平面駐車場整備によります,より立体駐車場の屋上階を公用車専用駐車場として確保する計画を変更いたしまして,代替案といたしまして,旧分館第二を含む周辺市有地を公用車駐車場として整備をすべく,平成18年度の時点におきましては,予算計上もさせていただいておりました。  平成18年度当初におきましては,10月に公用車駐車場整備着手予定でありましたが,西館改修工事の工期延長などもございまして,それに伴いまして,西館1階に配置予定の青少年課及び教育研究所が旧分館第二,1階に平成18年12月まで入居しておりまして,最終的に旧分館の第二は,19年の1月に閉鎖することとなりました。  そういった経過と並行いたしまして,公用車駐車場整備につきましても,旧ディアナ跡地の取得を含め,いろいろと検討を重ねてまいりました。  その結果といたしまして,旧分館第二につきましては,現在の耐震基準を満たしておらず,現状のまま建物解体を条件に処分するのか,建物解体後に土地を処分するのかにつきまして,現在利用しております公用車駐車場の土地利用も含めまして,神戸地区のまちづくりの発展に貢献できるように,民間の資本活用も含めまして慎重に検討していきたいというふうな考え方でおります。  19年に,いわゆる空き家になった後も建物が残っておることにつきましては,途中でいろいろと問題になりましたアスベスト等の調査もございまして,それも1回,18年に行いましたが,さらに国の方の考え方が変わって,もう一度調査をし直さなければならなくなったというような経過もございました。  これにつきましては,調査,それから処分も含めて,民間にという考え方もあったわけでございますが,そういう手法を選択するにしても,解体に際して,付近の住民の方に不安を与えるようなやり方については好ましくないとの判断から,必要な調査,あるいは民間に任す前にきちっとやっておかなければならないことについては,私どもが所有しておる間に調査を済ませたいというような考え方もございまして,若干時間を要した部分がございます。  以上のような理由でございますので,御理解を賜りたく存じます。 ○議長(竹口眞睦君) 佐久間浩治議員。               〔24番 佐久間浩治君登壇〕 ○24番(佐久間浩治君) どうもありがとうございます。  確かに近隣の皆様が心配をしているというのはよくわかります。それから駐車場としてはどうかということを言われておりますが,平成18年1月の資料を見ますと,立体駐車場第2期工事の計画変更という書類をいただきまして,北館別館解体の前の公用車の駐車場,来庁者の駐車場,それから現在というのは,18年1月現在の公用車の駐車場,来庁者の駐車場というふうに出ておる中で,立体駐車場2期工事がなくなったということで,その時点で分館第二周辺に公用車の駐車場として大きく118台,あとはその他に2カ所,20台という形で取られておりました。  私は,もう当然,この時点をいただいたときに,もう当然,この公用車置き場として分館第二が解体をされるであろうと思っておりましたが,今の部長の答弁でよくわかりました。  それでは,これは,あと今のお話の中でありましたが,旧教育委員会庁舎の駐車場としての構築がないわけでございますので,売却ということは,もう当然考えてみえるというふうに思っております。  8年間の経過があったといいますか,この間にどのような売却先の検討を進めていたのか,今現在も,ある程度の話は煮詰まっておるのかどうかをお示しいただきたいと思います。  よろしくお願いいたします。 ○議長(竹口眞睦君) 総務部長。 ○総務部長(舘 哲次君) 売却が視野にあって,8年間も時間が流れてしまいましたがという御指摘をいただきました。  売却の可能性が出てきた時点で,早い時期に売却の具体的な手法,あるいは建物がああいう形である状況で,売却が可能であるかどうかというようなことにつきましては,専門家の御意見等もいただいて検討をいたしてきました。  ただ,その時点で利用方法,いろいろ制限はあるものの,民間に建物つきで処分をしても,十分再三のとれる計画は可能ですよというような御返事はいただいておりましたものの,実際の関係につきましては,現実に処分の時期に改めて評価をすることは必要ですよというようなアドバイスもいただいておりました。  したがいまして,年度変わりまして,最近になりましてから,また,改めて専門家の御意見もいただきながら,具体的な売却の方法について検討しておるような状況でございます。  なお,今のような状況が皆さんにもわかっていただいておりますので,一部の方からは,売却についての時期等についての問い合わせもいただいておりますので,具体的には入札による売却を考えておるわけですが,公告した場合には,十分な応札の希望者も確保できるのではないかというような感触を持っております。  必要な手続,あるいは必要な調査を急ぎ行いまして,なるべく早い時期に処分をさせていただくような形で考えていきたいと思っております。  なお,処分の方法につきましては,なるべく神戸のまちづくりに資するような利用についてもお願いをするような形で進めていきたいと思っておりますので,御理解をいただきますようにお願いを申し上げます。 ○議長(竹口眞睦君) 佐久間浩治議員。               〔24番 佐久間浩治君登壇〕
    ○24番(佐久間浩治君) 私も昨年,19年3月議会でございましたが,この鈴鹿農協の跡地の駐車場についての一般質問をしようということを決めておりましたところ,いろいろ相談を担当部署にしたところが,鈴鹿農協と今,駐車場の購入を検討,協議中であるということを聞かされて,この時期に質問を受けると協議がうまくいかなくなるのではないかというふうな説明を受け,この件の質問はいたしませんでした。  しかし,19年の9月でしたか,10月に,最終合意に至らなかったことをお聞きし,また,この件を今もお聞きしますと,借地をしておった面積が4,826平方メートル,これ全部購入とか,代替にしても買われるんかと思っておったら,2,860平方メートルの部分買いと,これは相手さんといいますか,鈴鹿農協さんにしてみると,何か要するに,こちら側の欲しい分だけをつまみ食いするような形で,これで分けてもらえんかとかいう話は,私は,なかなかこれは難しいもんではなかったのかなと。このような経緯はどんなふうでございましたでしょうか。わかりましたら,ちょっと御答弁願います。 ○議長(竹口眞睦君) 総務部長。 ○総務部長(舘 哲次君) 全体の面積を,4,825を取得するのではなく,2,860平方メートル,私どもの必要な部分だけということは,なぜだったのかということでございますが,農協は当然,全面的に買っていただきたいというような申し出もございました。これ交渉事でございますので,当然のことながら,相手さんはそういう言い分だったろうと思います。私どもとしましては,農協の都合に合わすよりは,私どもの都合で交渉させていただいたということでございます。  メリットとしましては,当然,4,825平米,まとまった土地,なかなか周辺にございませんので,まとまった土地を確保する唯一の機会であったかとは思いますが,逆にデメリットとしましては,多額な土地取得経費が必要でございますし,それに伴って有益な土地利用ビジョンが未確定で,その時点でございました。  なお,先ほどの答弁でも申し上げましたとおり,分館第二の跡地の利用等含めて,旧分館第二の跡地の利用等含めて,神戸にとっては,元国道のいわゆる幹線の県道沿いでございますので,たとえ公共の駐車場とは申しましても,平地だけの駐車場で利用するよりは,将来的には神戸のまちづくりに少しでも資するような方法で利用していただいた方がよろしかろうかという判断で,必要最小限の取得にとどめて交渉したという経過がございます。  結果につきましては,今まで申し上げたとおりでございますので,何とぞ御理解をいただきますように,よろしくお願いします。 ○議長(竹口眞睦君) 佐久間浩治議員。               〔24番 佐久間浩治君登壇〕 ○24番(佐久間浩治君) 今の農協跡地の購入に関しては,そういうふうなお話と。  私は,以前に一度聞いたことがありました。1期分の立駐ができ上がったときに,209台分をお返しして,農協へ,これは平成の14年の12月議会でございました。190台分の立体駐車場ができた。これに関して,プラスマイナスと19台のマイナスであるが,209台分を全部借りるんじゃなしに,半分だけでもお返しをしたらどうかというふうな私が提案を出したところ,750万円ですか。その当時は,1,500万円ですから,750万円の出費が減るということをお尋ねしましたが,いや,やはり要るという話でございました。買うときは,割かし要る分だけで,借りるときは要らない分も借りたんかなというふうなことを今ちょっと感じました。  そのようなことで,きょうの質問は終わります。  どうもありがとうございました。 ○議長(竹口眞睦君) これにて,佐久間浩治議員の質問を終了いたします。  これにて一般質問を終結いたします。          ―――――――――――――――――――――――― ○議長(竹口眞睦君) 以上で,本日の日程は終了いたしました。  あす13日は本会議を開き,提出議案に対する質疑及び各議案の委員会付託を行います。  本日はこれにて散会いたします。  御苦労さまでございました。             午 後  3 時 37 分 散 会          ――――――――――――――――――――――――...